第7回「ことばの力」シンポジウム
「芸術の根底にあるもの」
51回生 瀬島五月 (バレリーナ)

令和2年7月23日講演

7月22日(水)、新型コロナウイルスによる第2波の到来か?!感染者急増のニュースが続々届き、Go toキャンペーンが二転三転し、国全体が迷走する7月の4連休の直前に、 御影公会堂にて、第8回「ことばの力」シンポジウムの講師として、「芸術の根底にあるもの」をテーマにお話をさせていただきました。

私の職業はバレリーナで、日常言葉を使わず 意思や物語を伝える身体表現が専門分野です。ですから、今回のこのお話の機会は、講演会の何週間も前から、喉につかえる小魚の骨のように、思い出す度に私の心を重くしてくれる ものでしたが、当日、私の拙い講演を熱心に聞いて下さり、時には相槌を打って下さり…、私の真意をはたして皆さんにきちんと伝えられたのかは今でも謎ですが、皆さんがとても温かく受け入れてくださって本当に良い機会をいただき感謝しています。

パネルディスカッションでは、「ウイルスは文化を越える、芸術は文化を越える?」というようなテーマで、皆で意見の交換を行いました。

皆さんの倍以上の年齢の私などは、世の中は曖昧である事に救われることもあり、多様性や個性は、本当に人の数だけあると身をもって知っておりますが、若い皆様は白黒つけようではないか!と、とても張り切って意見交換をされており、とても積極的で活発で、感心させられっぱなしでした。

私の中で、高校生と言えば、何を考えているのかわからない、言わない、心を開かない代表世代だと思っていましたが、そんな様子は微塵もなく、皆自分の意見をしっかりもっているようで、たとえそれが人と違う意見でも、学年が上でも下でも関係なくどんどん発言する姿には、さすが御影高校の後輩たちと、とても誇らしく思い、彼らの近い将来の大活躍を思い、ワクワクした気持ちで懐かしい母校を後にしました。

報告 51回生 瀬島五月

第7回「ことばの力」シンポジウム
清明会会長 道谷 卓(高校35回生)

令和元年年12月13日講演

令和元年12月13日(金)、御影公会堂で、総合人文コース1、2 年生を対象に「地域を知る~歴史から、言葉から、住まう人から~」をテーマに第7回「ことばの力」シンポジウムが開催されました。毎年、この行事には、学校からの依頼で、活躍する同窓生に基調講演等の講師をお願いしていますが、今年は会長の私にオファーがあり、基調講演とパネルディスカッション等の講評を行いました。当日は、総合人文の生徒のみなさんだけでなく、清明会の先輩方や、PTAの方々にも参加していただきました。

基調講演の演題は、「御影が生んだ偉人 嘉納治五郎に学ぶ」で、私が郷土史家として、一昨年から力を入れている御影出身の嘉納治五郎について、彼の残したことばや功績などを紹介しました。また、治五郎と御影高校のある場所はとてもつながりのあることをはじめ、御影と治五郎との関係を中心の彼の足跡をたどることで、地元が生んだ偉人について、後輩たちに理解を深めてもらうことができたように思います。また、講演の冒頭には、私が大学教授として刑事訴訟法を専攻するかたわら神戸の郷土史家としても活動している意味を説明しました。

基調講演のあとは、総合人文コース2年による「なくそう!南京町のポイ捨てごみ」と題した課題研究発表が行われ、パワーポイントを使った説得力ある報告を聞き、コメントをさせてもらいました。最後は、「わたしのまちの大切にしたいもの」をテーマに、4人の生徒をパネラーに、総合人文コースの卒業生を司会者にしたパネルディスカッションがおこなわれ、会場のみなさんからも活発な意見が飛び交う充実した内容で、こちらにもコメンテーターとして参加させてもらいました。

昨年までは、清明会会長として、講師をお願いした同窓生の紹介を行うために参加していましたが、今回は、自分自身が講師となったことで、この行事の楽しさを実感することができました。

(姫路獨協大学副学長)

第6回「ことばの力」シンポジウム
藤田(旧姓 金)純(40回生)
FM COCOLO DJ MEME(メメ)さん

平成30年12月14日講演

平成30年12月14日(金)に御影公会堂において、総合人文コース 生徒を対象に第6回「ことばの力」シンポジウムが開催されました。

大阪南森町にあるF M C O C O L O のD J M E M E さん(藤田 純氏 40回生)に今までの人生の中で大きな3つのチャンスの話を楽しく分かりやすく講演していただきました。

1つ目のチャンスは高校時代、部活動に明け暮れる日々、授業も寝ている状態であまり聞いておらず、成績はあまり良くない状態だったのですが、指定校推薦を受けるためにはなんとしても3年生は良い成績を取らなくてはいけないと必死に努力し、その結果指定校推薦が受けられるようになったこと。

2つ目のチャンスは阪神淡路大震災後、アメリカから帰国した際に知人から中国語と英語と日本語のできるラジオDJを探していると言われて紹介され、自身華僑の3世(神戸中華同文学校出身)ということもありましたが全くDJの経験もないままオーディションを受け、その2週間後にはパーソナリティーとして番組を持つようになったこと。

3つ目のチャンスはDJとしての経験をしていく中で、世界的に有名なミュージシャンが来日コンサートした際に、移動中の車から電話インタビューを受けるか否かで、思わず「私、その人得意です!」と言ってインタビューができるようになったことを、その貴重なインタビュー音源まで聞かせていただきました。

情報であふれる現代、実際にある場所に行ってみる、ライブを見てみるということがこれからの人生にいかに大事かということも力強く言われました。

その後、4人の生徒にDJ体験ということで、各々が選んだ曲をM E M Eさん指導のもとに紹介する時間があり、休憩後にパネルディスカッションが行われ、生徒たちも大変満足した様子でした。

報告 大塚康弘常任幹事(40回生)

第5回「ことばの力」シンポジウム
和田 昌裕(35回生)

平成29年12月13日講演

第5回「ことばの力」シンポジウムで、 和田昌裕氏(35回生・元J1ヴィッセル神戸監督)が講演!

平成29年12月13日(水)に総合人文コース1、2 年生を対象に「人を動かすことばの力」をテーマに第5 回「ことばの力」シンポジウムが開催されました。元J1ヴィッセル神戸監督、現ツエーゲン金沢強化・アカデミー本部長の和田昌裕氏(35回生)が基調講演を行い、後輩たちに、これまで感銘を受けたことばを紹介しながら、自身の体験を語ってくれました。中でも、監督時代に常に発していた「勝てば選手の功績、負ければ全て監督の責任」ということばは、とても説得力がありました。講演の後、和田さんをコメンテーターに「チーム力とは~部活動や課題研究から考える~」をテーマに部活動の中心として活動する1年生、2年生がパネラーとなり、パネルディスカッションが行われ、パネラーを中心に和田さんとの間で様々な意見が交わされました。

飛田 敦子(50回生)

平成29年11月6日講演

飛田さんのお話に聞き入ってなかなかメモを取ることができず残念でしたが、心に残ったのは、生まれる国を自分で選んだわけではないのに、命の格差が国によってできてしまうことです。自分は日本に日本人として住んでいるけど、住む国や生まれる国が違うだけで、こんなにも社会で困ったり悩んだりしているんだなと思いました。そんな困った方々ともかかわるお仕事をされているCS神戸をはじめ、NPOの方々を尊敬します。将来私も世界の人たちと関わる仕事に就きたいので、今日はいい学びの場になりました。ありがとうございました。

1年8組 山中 美喜

毛利多恵子(28回生)

平成29年5月29日講演

2017年5月29日に「キャリアリサーチ・進路講演会」において、1年生を対象にお話をする機会をいただきました。私は、助産師という仕事についてお話をいたしました。皆さんにはあまりなじみのない仕事の内容になりますが、妊婦健診、分娩介助、入院中の母子のケア、産後子育てで困っている女性たちのケア、思春期にあるこどもたちの性教育などをしています。世の中にはいろんな職業があり、同じ職業でも役割に応じて働き方も変わります。仕事によって多くのさまざまな背景の方に出会い、教えられ、自分自身が鍛えられ自分の人生も少しずつ豊かになるのだと思います。みなさんにとって 長い人生を支える仕事を考える機会になればうれしいです。

毛利助産所所長 助産師 毛利多恵子

飛田 敦子(50回生)

平成29年4月24日講演

私は現在、NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸で働いています。NPOやまちづくりに関する相談対応、研修企画が主な仕事です。昨年度に引き続き、今年度も「地域学」をテーマにお話させていただきました。授業の後には鋭い質問がいくつも投げかけられ、ちょっとタジタジになってしまいましたが(笑)、同時にとても心強く感じました。これからも、地域コミュニティの中で多様な人々に出会い、それぞれの形で柔軟に吸収していっていただければと思います。

第4回「ことばの力」シンポジウム
藤山宣基(45回生)

平成28年12月16日講演

私が住職を務めております御影の西方寺本堂にて御影高校総合人文コースの「第4回ことばの力シンポジウム」が行われました。言葉の力と題して言語能力の向上を目指しプレゼンテーション能力を養うもので、1、2年生79人が参加されました。

そこで「お寺って?」と題して基調講演をさせて頂きました。お寺の歴史や西方寺境内にある史跡「御影の松」がモチーフになった御影高校の校章の話など。そして、阪神淡路大震災当時の事や、東日本大震災の被災地(東北)へボランティアに行った経験から実感した“いのちの大切さ”についてお話致しました。なるべく分かり易くと思いながらお話ししましたが、生徒の皆さんは真剣に聞いていただき、少しは私がお伝えしたかったことを感じて頂けたかなと思います。

シンポジウム全体を通して、高校生たちの素晴らしいプレゼン力に圧倒され、自分の意見を人前でなかなか話せなかった自分の高校時代を振り返ると少し恥ずかしくなりました。あっという間の時間でしたが、高校生の頑張りにパワーをもらった良きご縁となりました。 有難うございました。

飛田 敦子(50回生)

平成28年11月21日講演

私は現在、東灘区にある認定NPO法人CS神戸という団体で働いています。NPOの起業や運営のサポート、ボランティアの紹介、一般市民向けの講座企画等が主な仕事です。年に何度か授業にお邪魔していますが、軽いフットワークで地域のフィールドに出向いていく在校生の姿に元気をもらっています。これからも、御影高校のプログラムを通じて、近隣に住む多様な人々との交流の輪が、さらに広がっていくことを期待しています。

陳 友昱(39回生)

平成28年11月7日講演

「11月7日、1年生総合人文コースの新聞講座の講演会で、教壇に立って生徒の前で講義をする機会をいただきました。授業のテーマは「新聞記事の書き方」「取材の方法」「撮影の方法」。内容は神戸新聞編集局で勤務する現在の業務そのもので、迷いはありませんでしたが、授業時間が50分間しかないため、文章を書くために最も一番重要な「取材の方法」に絞って話をしました。

人から情報を聞き出すためのコツなどを、体験談を交えて話すうちに熱中してしまい、ふと時計を見たときには授業終了の10分前。残りの説明がやや駆け足になってしまいました。ただ、自分が伝えたかったことは話し切ったつもりです。何より、下手な講義を熱心に聴いてくれた生徒のみなさんに感謝です。」

清明会の道谷卓会長(35回生)

平成28年28年9月5日(月)講演

「総合人文コース1年生に対して道谷清明会会長が講義」清明会の道谷卓会長(35回生)が、平成28年9月5日(月)、総合人文コース1年生に対して「ショートセミナー法学」の講義を行いました。道谷会長は姫路獨協大学副学長・教授として刑事訴訟法を専攻し、公訴時効制度の研究で知られています。当日は、コース1年生を対象に、卒業後の進路の参考に、法学部での学びや就職について、会長自身がなぜ法学部を選んだのかといった体験談も織り交ぜながら、大学で行っている法学入門の授業を素材にして、興味深く授業を行いました。生徒のみなさんも熱心に受講してくれ、法学部への理解が深まったものと思います。また、校長先生やPTA会長をはじめ、関係者の方にも参加していただき、充実した授業時間でした。

平成27年度の学校での活動

  • 6月1日(月)
    1年生進路講演会
    • 毛利 多恵子氏(28回生) 毛利助産所所長 助産師
  • 9月15日(火)
    2年生総合人文コース GS 人文地理授業
    • 飛田 敦子氏(50回生) NPO 法人 CS 神戸事務長
  • 11月16日(月)
    1年生進路講演会
    • 飛田 敦子氏(50回生) NPO 法人 CS 神戸事務長
  • 12月15日(火)
    1 ・ 2 年生総合人文コース「ことばの力」シンポジウム基調講演
    • 柳本 一郎氏 (24回生) (株)小倉屋柳本 代表取締社長
  • 1月18日(月)
    1年生総合人文コース新聞講座 取材
    • 横尾 能範氏(10回生) 会社 代表取締役、医学博士
    • 松本 和郎氏(13回生) 松本眼科 院長
    • 浜崎 秀俊氏(20回生) 会社員 御影だんじり保存会代表
    • 江藤 和夫氏(22回生) 綱敷神社宮司
    • 柳本 勇治氏(26回生) 会社 代表取締役社長
    • 毛利 多恵子氏(28回生) 毛利助産所所長 助産師
    • 道谷 卓氏(35回生)姫路独協大学副学長、清明会会長
    • 藤山 宣基氏(45回生) 西方寺住職
    • 飛田 敦子氏(50回生) NPO法人 CS 神戸事務長
    • 田中 健二氏(61回生) 教員 小学校1年生担任

「総合人文コース1年生の新聞講座で取材を受ける卒業生」
※柳本 一郎 氏( 24 回生)は、1・2年生総合人文コース「ことばの力」シンポジウム基調講演