令和5年度 会長あいさつ

清明会会長
道谷 卓(35回生)

清明会会長、35回生の道谷です。平素は、清明会の活動と母校への支援にご協力をいただき、誠にありがとうございます。一昨年、創立80周年という記念すべき年を迎えた母校は、次の90周年、100周年に向け、着実にその歴史を刻もうとしています。また、母校は今年度の新入生から多様性・機能性に対応できるように我々にとって愛着のある制服が新しいものへとモデルチェンジし、大きく変わろうとしています。伝統ある制服が変わることは、卒業生として万感の思いがありますが、新しい制服があらたな伝統を築いてもらえたら幸いです。さらに、母校は、今年度から、総合人文コースを理系希望者にも対応するようにし、来年度からは同コースを「学際領域に関する普通科新学科」へ改編し「文理探究科」を設置することが決まっています。まさに母校が飛躍する年となりそうです。

このような母校の大きな変化の一方で、3年が経過した新型コロナウイルスとの格闘も、社会の活動を元に戻しながらのウィズコロナ政策へと変化しつつあります。昨年は、コロナ禍ではありますが、3年ぶりに総会を可能な範囲で開催することができました。これも会員のみなさまのご支援の賜物と感謝いたします。今年度は、新型コロナウイルスの状況を注視しながら、清明会の活動も、できるだけ以前の状態に戻して行ければと考えております。とりわけ、わが清明会の恒例かつ最大の行事「総会・ホームカミングデイ」につきましては、制限をかけて実施した昨年とは違い、今年は、招待学年のみなさんに制限を設けずに実施する予定です。ただ、元のような飲食を伴う開催ではなく、昨年のような茶話会形式の懇親会で行なう準備をしております。社会が、ウィズコロナ政策へと転換しようとしている中、今年度は清明会の活動は、感染拡大の防止につとめつつも、コロナ禍前のような会の活動へ戻して行くことが出来ればと願っている次第です。

さて、清明会の活動は、母校創立後4年が経過した太平洋戦争下の昭和20年(1945)5月27日に、勤労動員中の宝塚国民学校で結成式が行われ、同じ年の8月19日に宝塚の川面神社境内において第1回総会が開催されたことに端を発しています。会の発足当初、初代から4代目までは校長先生が会長を兼務されるという体制が続き、同窓生が会長に就任したのは、発足後8年が経過した昭和28年(1953)8月のことでした。県三1回生の高島(旧姓・横田)典子さんが、同窓生としてはじめて第5代会長に就任されたのが卒業生会長としてのはじまりで、現在の私で15代目の会長となります。また、清明会は、この3月に卒業した75回生を加え、約32000人の大きな組織として発展しており、会員の方々も様々な分野で活躍しています。

会長任期3期目の2年目を迎えるに当たり、3期目就任時に示しました「持続可能な清明会の活動と運営方針の構築」のスローガンをもとに、清明会のさらなる迅速な改革に取り組むとともに、「文教の地・御影」の中心的存在として発展してきた母校が学区のすべての地域から受験生に選んでもらえる高校で有り続けるよう、最大限の支援をしていきたいと思います。

令和5年度