兵庫県立御影高等学校・同窓会「清明会」会報
2025年4月吉日発行
2025年「 清明会」総会・懇親会
第19回ホームカミングデイ
- 日 時:
- 2025年6月7日(土)
- 場 所:
- 御影公会堂
- 時 間:
- 14時30分(受付開始14時00分)
県三1~高校4回生、高校21・22回生、定時制14・15回生、50~50回生を招待します。
- ※詳細は清明会のホームページお知らせ欄で適宜お知らせします。
- ※招待学年以外で有料(懇親会会費500円)で参加ご希望の卒業生は5月7日(水)までに清明会事務局へ連絡をお願いいたします。
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目次
ごあいさつ
〜退任にあたって〜

清明会会長
道谷 卓
(35回生)
清明会会長、35回生の道谷です。平素は、清明会の活動と母校への支援にご協力をいただき、誠にありがとうございます。私の会長任期は、今年5月の幹事会までとなっており、6月の総会からは、会の運営を新会長へとバトンタッチし、あらたな時代を迎えることとなります。3期10年の長きにわたり、会員の皆様のご協力を得ながら会の舵取りが出来たことに感謝申し上げます。この10年を振り返ってみますと、就任1年目が清明会発足70周年にあたり、その記念行事を計画・実施することから会長の職務が始まり、その後、5年に一度の会員名簿の発行を2度行い、また、母校の創立80周年にあたっては実行委員長として記念式典の責任者を務めました。この間には新型コロナウイルスのパンデミックにより、コロナ禍での制限された会の運営を余儀なくされるなど様々な事象が起こりましたが、なんとか会の運営を止めることなく前へと進めていくことができました。これも、会員の皆様方のご協力の賜物と感謝申し上げます。
私の会長任期の10年間は、母校にとっても大きな変化が見られました。我々卒業生にとって愛着のある制服がモデルチェンジして新しいスタイルのものに替わり、今年度からは、在校生全員が新しい制服を着用することになりました。伝統ある制服を母校の歴史に刻みつつ、新しい制服があらたな伝統を築いてもらえればと思います。また、昨年度からスタートした総合人文コースを改編した「文理探究科」は、この春の入試では県下の特別選抜入試の最高倍率を記録し、受験生から選ばれる学校として着実に前進しています。こうした大きな変革とともに母校がますます飛躍することを願っています。
母校の大きな変化を感じつつ、現在では、清明会の活動も、コロナ禍前の状態に戻り、「総会・ホームカミングデイ」をはじめ、学年会やクラス会も活発に行われており、今後も、こうした会合が、至る所で開かれることを期待します。
さて、清明会の活動は、母校創立後4年が経過した太平洋戦争下の昭和20年(1945)5月27日に、勤労動員中の宝塚国民学校で結成式が行われ、同じ年の8月19日に宝塚の川面神社境内において第1回総会が開催されたことに端を発しています。この時から数えて、今年(令和7年)が清明会発足80周年という記念すべき年となります。次期会長のもと、80周年の記念行事が企画されますことを期待しています。ところで、会の発足当初、初代から4代目までは校長先生が会長を兼務されるという体制が続き、同窓生が会長に就任したのは、発足後8年が経過した昭和28年(1953)8月のことでした。県三1回生の高島(旧姓・横田)典子さんが、同窓生としてはじめて第5代会長に就任されたのが卒業生会長としてのはじまりで、今期で退任する私は15代目の会長となり、次期会長は16代目となります。また、清明会は、この3月に卒業した77回生を加え、約32,000人を超える大きな組織として発展しており、会員の方々も様々な分野で活躍しています。
会長在任3期10年の間、会員の皆様に支えられながら「持続可能な清明会の活動と運営方針の構築」のスローガンをもとに、会の運営に取り組んできました。清明会は、会員の皆様方の絆を深めていくことを第一義にとらえ、そのことを通して母校を支援していく存在でありたいと考えております。10年間、本当にありがとうございました。最後になりましたが、会員の皆様におかれましては、私同様、次期会長と同窓会活動に対して一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
ご挨拶

第31代校長
沖 良宣
令和6年4月に本校校長に着任しました沖でございます。清明会の皆様には、平素より本校の教育活動に格別のご理解とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。
令和6年度、文系・理系の枠を超えた幅広い視点を持ち、溢れる情報を分析・整理できる力を備えた人材を育てるため総合人文コースを文理探究科に改編し、1期生が入学しました。これを機に文理探究科の学びを益々深めると共に、普通科一般クラスも探究活動に力を入れているところです。また、国のDX加速化推進事業の指定校にも選ばれ、普通教室棟の空き3教室にプロジェクターとホワイトボードを設置すると共に、リサーチラボに3Dプリンターやレーザー加工機等を設置するなど、生徒が主体的に学びを深められる環境を整備し、今年度の活用が待たれるところです。学校行事では耐寒登山が2年連続天候不良のため中止となりましたが、今年度から秋に登山を行うように変更します。
最後に、清明会の益々のご発展と、会員の皆様のご健勝でのご活躍を祈念いたしましてご挨拶とさせていただきます。
国の明日の
さかえ築く

代表学年幹事
芦谷 英志
(77回生)
77回生代表幹事を務めることになりました、芦谷英志です。
私たち77回生は卒業後、それぞれの道を歩み始めました。さまざまな進路の中で、新しい環境に身を置き、日々挑戦を続けています。しかし、どこにいても、御影高校で過ごした3年間は私たちの誇りであり、支えとなっています。
校訓である「清く、明るく、正しく、強く」。この言葉を胸に刻み、御影高校の卒業生として恥じぬよう、それぞれの場で努力を重ね、社会に貢献できる人間になれるよう精進してまいります。
また、同窓会の先輩方をはじめ、支えてくださる皆様への感謝を忘れず、後輩たちの成長を見守りながら、御影高校の伝統をつなげていければと思います。
御影高校が不安や悲しみを背負った生徒が1人でも減らせるような環境であることを心より願っています。
これからもご指導・ご支援のほどよろしくお願い致します。
学年会、クラス会等の報告
令和6年度 御影高校 第11回生同期会ご報告
- 日 時:
- 令和6年5月24日(金)
- 場 所:
- ホテル北野プラザ六甲荘
- 出席者:
- 29名

長年継続して実施してきました11回生の同期会ですが、齢83、84 歳と言う高齢に達しました。このため今年で最後と言う会合を令和6年5月24日に開催しました。会場はホテル北野プラザ六甲荘です。
年々参加者の減少も見られましたが今回は29名(女性14名、男性15名)が元気に集合し後期高齢者の集団とはおもえない元気な姿で歓談する事ができました。お別れには大声で最後の校歌を斉唱し、お互いの健康を祝しあって散会。今後も仲間を募って少数グループによる集まりを期待しつつ別れを惜しみました。
【報告】曽野 健三
関東地区14回生同期会
- 日 時:
- 令和6年10月27日(日)
- 場 所:
- 有楽町・国際フォーラム 東天紅
- 出席者:
- 15名

10月27日(日)午後1時から、東京有楽町の国際フォーラム「東天紅」に、 男性10名、女性5名が集まり関東地区14回生の同期会を開きました。
コロナ禍下は2年間開催できませんでしたが、2000年から通算17回、毎回10月の集まりに関東のみならず、大阪、兵庫からも参加してくださり旧交を温めてきました。
続けたい気持ちはあるものの年齢的にももう潮時であろうと、今回で最終回とさせて頂きました。
今回も大阪から、神戸から4名が来てくださって話が弾みました。
すこぶる健康な人あり、療養中の人ありとそれぞれ80歳を超えた人なりのあるあるですが、健康に気を付けて長生きをしようと最終回が締められました。
ただ、これで終わりは寂しいから形を変えて年に一度でも、認知症防止のためにも集まろうとの声が出ました。どのような会になるか楽しみです。
【報告】14回生関東地区幹事 遠藤 和子 森本 潤子
令和6年 御影高校30回生 学年同窓会開催ご報告
- 日 時:
- 令和6年9月14日(土) 13:00~15:30
- 場 所:
- 神仙閣神戸店
- 出席者:
- 113名

全員が64歳と65歳を迎え、いよいよ高齢者の仲間入りをするこの年に新型コロナウイルス感染症の影響で予定よりも1年遅れて6年ぶりの開催となりました。
会場には、受付時間前から続々と同級生が集まり、全国から駆け付けた113名の仲間が再会を喜び合いました。各組ごとにステージに上がって近況報告を行うとともに、同級生有志提供の景品お目当てのくじ引き大会で盛り上がり、最後は校歌斉唱で締めくくりました。お開きの後も二次会の会場に70名が移動して思い出話に花を咲かせました。その後も熱気は冷めやらず、三次会、四次会と三宮の街に繰り出して夜は更けていきました。
【報告】同窓会幹事一同
令和6年 御影高校17回生学年会
- 日 時:
- 令和6年6月1日(土)
- 場 所:
- 東急REIホテル
- 出席者:
- 50名

今年の学年会は場所を変えて東急REIホテルにて開催しました。
参加者は50人と昨年に比べコロナ前の水準にやや近づきました。
ただ訃報は今年も4人あり、そのうち世界一長寿なはずの女性が3人となりやはり年は年だなと痛感しました。しかしながら今年も初参加が4人と懐かしい顔が増え座を盛り上げてくれました。今年は2時間しか時間がないこともあって企画はなしでおしゃべりに徹してもらい楽しい2時間の宴会になりました。
後の二次会には30人、三次会には18人が参加し歳を忘れ、高校時代に戻って楽しみました。また来年の再会を期して別れました。
【報告】渋谷 正明
令和6年 御影高校27回生同窓会報告
- 日 時:
- 令和6年6月15日(土)
- 場 所:
- ホテル北野プラザ六甲
- 出席者:
- 88名

6月15日(土)16時から、ホテル北野プラザ六甲荘にて27回生の同 窓会を行いました。
約6年ぶり、5回目の開催です。コロナやインフルエンザの流行が懸念される中、開催しようか、どうしようかと迷いましたが思い切って「やろう」と声を上げました。
幸い88名の参加者がありました。 開会後しばらくは固い雰囲気でしたが徐々に和んできて最後は写真の撮影大会が延々と続き、その流れで二次会には予約より10人ほど参加者が増えて一層盛り上がりました。
そちこちで「次回は古希で」との声が上がっていましたが、先のことはどうなることやら?健康で、元気でまた集まれる場があれば幸いです。
【報告】向 達郎
令和6年度清明会総会・
第18回ホームカミングデイ

県三1~高校4回生、高校19・20回生、定時制12・13回生、46・47・48・49回生をご招待し、総会・第18回ホームカミングデイ懇親会(茶話会)を開催致しました。
- 日 時:
- 令和6年6月8日(土)
- 場 所:
- 御影公会堂1階ホール(白鶴ホール)
【総会】14時~
【懇親会(茶話会)】15時~16時30分 - 参加者:
- 計130人
総会

会長挨拶
道谷 卓会長
(35回生)
令和6年度 総会・第18回ホームカミングデイに、たくさんの方々にお集まり頂いたことに感謝し、コロナ禍に伴い清明会会長を3期10年行い来期は新会長に交代、また来年は同窓会清明会創立80周年の年であたること、今年度清明会会員名簿の発行協力のお願いを述べました。

学校長挨拶
沖 良宣校長先生
(第31代)
以前 御影高校で教頭として勤め、令和6年4月から校長として着任。今年から「総合人文コース」が「文理探究科」に変わり、昨年度から新しい制服が導入された1・2年生は新制服で3年生は懐かしい旧制服であること。令和5年度の国公立合格者が134名(約4割)、クラブ活動入部率が9割、勉強にも熱心に取り組んでいると話されました。

来賓挨拶
谷本 公子元校長
(第28代)

来賓挨拶
中谷 安宏前校長先生
(第29代)

来賓挨拶
森本 成己前校長
(第30代)
また、元校長先生方から、さまざまな御影高校の生徒との楽しいエピソードが語られ、こんなに素晴らしい生徒はいないとお褒めの言葉をいただきました。その後、総会にご出席頂いたご来賓の方々をご紹介致しました。


道谷会長より会務報告(令和5年度の活動報告、令和6年度の活動方針)が行われました。

総会司会
山本 雅哉監査
(33回生)

総会閉会挨拶
柳本 勇治副会長
(26回生)

懇親会司会
小林 進副会長
(39回生)

総会プロジェクトリーダー
尾花 弘教常任幹事
(44回生)

懇親会閉会挨拶
萩原 孝治郎相談役
(24回生)
ホームカミングデイ

県三3・4回生

高校3回生

高校4回生・定時制13回生

高校19回生

高校20回生

高校48回生

高校49回生

来賓先生とPTA会長
御影ゆかりクイズ


クイズの回答を答える切原幸治先生(顧問)(33 回生)

クイズの回答を答える阪神淡路大震災時の卒業式を語る47回生

クイズの回答を答える石井良和教頭先生(40回生)

クイズの回答を答える四郎園千華子教頭先生

クイズの回答を答える道谷会長

恩師 河野修一郎先生
ワシラの時代(生徒制作ビデオ放映)

担任になった経緯、高校時代の思い出、母校への思いなど。

池上 誠二 先生 校内幹事 (31回生)
星野 秀登 先生 校内幹事・会計 (32回生)
切原 幸治 先生 校内幹事 (33回生)
校歌斉唱

第三神戸高等女学校 校歌を歌いました

県三校歌、御影高校校歌
清明会STAFF

総会・第18回ホームカミングデイの最後は、参加者全員で御影高校のより一層の発展を祈って終わりました。たくさんの方々に参加して頂きました。ありがとうございました。
達人
そばを通じての地域づくりにチャレンジ中

山根 健司(36回生)
壱刻(そば店) 店主
信州そば切りの会 会長
長野県「信州そば県推進協議会」副会長
プロフィール
- 1988年 ナショナル住宅産業株式会社(現パナソニックホームズ株式会社)に入社
- 2003年 同社を退社し、⾧野県高遠町に移住。高遠町まちづくり委員に就任
- 2006年 高遠町地域協議会委員に就任
- 2008年 そば屋の経営を開始
- 2019年 信州大学大学院(修士課程)に入学
- 2021年 信州そば切りの会会⾧に就任。信州大学大学院(博士課程)に入学
- 2022年 高遠そば組合組合⾧に就任
- 2024年 博士(農学)を取得
- 2025年 信州「そば県」推進協議会副会⾧に就任

企業とのソバフレーバー評価の実験

6粒から復活した「入野谷在来」の十割蕎麦

神復刻した寒晒蕎麦の奉納の様子
私は大学卒業後、一般企業に勤め、製品の環境性能の設計基準を作るなど、いわゆる環境分野の業務に主に就き、平凡なサラリーマン人生を送っておりました。それが一変するきっかけとなったのが、30年前の阪神淡路大震災でした。
震災時に、見知らぬ人同士が助け合う姿を見て、また、生活のためにと本来やりたいことを留めおいて仕事に従事している人も多い中、そのようにして得たお金も震災時には全く役に立たなかったことなども経験し、「お金にすべてを頼りきらず、人と人が協力し、自然の恵みも生かすことで、最低限の生活インフラやある程度の食糧を得ることができる仕組みを地域で作れないか、そうすることで収入面の不安も軽減し、本来自分がやりたかったことに従事する人も増えるのではないか、自分の能力を社会に活かせる生き方が、豊かな人生につながるのではないか?」と考え始めるようになりました。
震災から数年たち、この思いはますます強まり、こうした考え方に共感し実践してくれる地域を探し歩くようになりました。そして、縁あって⾧野県の高遠町に夫婦で移住することになりました。
移住に際しては「お金のためには働かない」「頼まれごとは断らない」という2か条を胸に、定職にはつかず、「人との協力と自然の恵みを生かせば、最低どのくらいのお金があれば生きていけるのか?」という人体実験を自ら行いながら、行政とともに地域づくりのボランティアや地域住民からの頼まれごとをこなす日々を過ごしていました。
そんなある日、そば屋の経営をしてほしいという頼まれとが突然やってきました。そして、この頼まれごとを受け、この仕事に従事する中で、この地域にとって「ソバ」は、奈良時代より人々の命をつないできた作物であり、この地の自然と歴史と文化が詰まった作物であることを知り、地域をもう一度輝かす可能性を秘めた「宝物」であることに気づいたわけです。
その後は、地域の皆様とともに「寒晒蕎麦」という歴史ある特産物の復刻や絶滅したと思われていたソバ在来品種の復活などに取り組み、今や全国からそばを食べるために、多くの皆様が高遠にお越しになるという状態になって参りました。また、ソバの品質向上や農家の収入安定化のための科学的な知見を求め、50半ばにして、信州大学大学院を受験し、親子ほど年齢差のある学生とともに、大学でソバの研究にも携わらせてもらっています。
更に今年からは、⾧野県や県内のそば関連事業者とともに、信州そばの品質と魅力の向上を目指す取り組みにもチャレンジしていくこととなりました。
今年還暦を迎えますが、益々刺激的な日々を送ることとなりそうです。
※ 蕎麦の表記について、植物を表す場合は「ソバ」、食べ物を表す場合は「そば」、固有名詞はその元となる文献の表現で記載いたしました。
いい加減な自分でも頑張れた

河内 大輔(45回生)
株式会社CREATIVE PARTY 代表取締役
プロフィール
- 1999年 京都大学農学部卒業
- 1999年 ソニー株式会社入社
- 2004年 株式会社レインズインターナショナル入社
- 2008年 株式会社ティー・ワイ・オー入社
- 2018年 株式会社CREATIVE PARTY設立
- 趣 味 ゴルフ、ポーカー

撮影シーン

趣味のポーカー
1993年卒業の河内大輔です。
私を知る人は恐らく全員「いい加減なヤツ」という低評価だと思います。こんなところに執筆してすみません。
自身でも否定できないほど、自分勝手に過ごしてきました。
そんな私でも、高校では陸上部で全国インターハイに出場し、大学は京都大学、就職は当時人気ナンバーワンのソニーにトップ合格、さらに転職したコンサルではクールビズの経営戦略企画の責任者、広告では国内最高賞はじめ海外の賞など5つ受賞するなど活躍できました。
いまは「低価格でいい広告作り」をモットーに、東京を拠点に全国のお客様の広告制作のお手伝いをしています。
この執筆で「いい加減な人でも頑張れる」、そんなきっかけ作りが出来ればと思います。
分水嶺は高2の秋でした。このままではダメな人間としてくだらない人生を歩む、それでいいのか?出来る限りのことをしているのか?を日々自問自答しました。
サボってばかりの陸上部では、高2のシーズンオフまで結果もなかったのですが、まず自主練等を頑張ってみようと思い、朝練・昼休みの筋トレ・本練習、その後筋トレ、家に帰ってからも走り込みと筋トレを続けたところ、記録が向上し結果が出ました。
また学習面でも、勉強もしてこなかったため余儀なく浪人が決定しましたが、どこまで勉強を頑張れるかここでも自分を追い込みました。
朝起きて寝るまでの間、ご飯・移動・お風呂の全ての場面で勉強し(勉強のまま机で寝る夜がほとんどでしたが)、面白いほど成績は上がりました。
そのような経験により徐々に頑張ることが当たり前になり、大学を出て社会人になってからは、土日休まず月の残業200時間を下回ったことがないぐらいがむしゃらに仕事をしてきました。ここまですればそれなりに結果は出ます。出ると信じ続け、また実際に結果を出してきました。
目の前のことから逃げてばかりだった自分を変えるのは大変でしたが、少しずつ向き合うようにしました。間違ってるかもしれないけどやってみようと挑戦しました。信用が大切と気づき、時間や人との約束を破らないことを心がけました。
それでも意図せずたくさんの方に迷惑を掛け謝る回数も多く、悲しいことも多々ありましたが、「河内さんが無理なら、誰がやっても無理なんだね」と言ってもらえたこともあり、見てくれる人はいるんだ、頑張って結果が悪くても、頑張らないよりいいんだと、今も自分が信じた心がけを大切にしています。
いい加減な生き方の罪滅ぼしのような気もしますが、皆さんに伝えたいのは、「誰でも今から変わることができる」ということです。
いま50歳...もしかするともう50年生きるかもしれず、そうなると未だ折り返し地点ですが、これからも今の自分を貫いていきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。
日本の自然のすばらしさを
日本の伝統技術で伝えたい

猪俣 碧(猪俣 愛)(65回生)
木彫りの職人・作家
プロフィール
- 2017年 京都市立芸術大学 工芸科 漆工専攻 卒業
富山県井波にて伝統工芸士 藤﨑秀平先生に弟子入り、師事 - 2022年 3月末に修行期間を終え、
以降同地にて木彫りの職人と作家二足のわらじで活動中 - <展 示>
- 2021年 新工芸学生選抜展 優秀賞
【京都市京セラ美術館】 - 2024年 いきもにあ2024 展示販売
【京都市勧業館みやこめっせ】 - 2025年 春日山原始林アートプロジェクト2024後期展(3/12-3/23)
【奈良市ならまちセンター1Fギャラリー】 - 2025年 ギャラリー恵風にてグループ展出展予定(10/9-10/19)
【京都市左京区丸太町通 ギャラリー恵風】 - <展示のお知らせ>
Instagram
@ao_kamekame
X(旧Twitter)

『糧』(2024)

仏像台座部品の仕上げ仕事

『化身 剱』(2024)

『雷鳥トコトコかがみもち』
(2024)
木彫刻家の猪俣碧と申します。
富山県の伝統工芸の町井波で職人と作家の二足のわらじで活動しています。
木工をしたくて京都芸大の工芸科に進学後、明治時代の国宝『老猿』に憧れ、日本の伝統的な木彫刻を修得したくて、井波彫刻師の師匠のもとで5年間の弟子入りをしました。
井波彫刻は江戸時代、京都からやってきた彫刻師が井波に住む宮大工に寺社仏閣の装飾彫刻の技術を伝えたことから始まりました。
その後も京都と技術交換をしながら独自に発展を遂げていき、今では装飾彫刻にとどまらず仏像、節句人形、現代的なインテリアに至るまで幅広い木彫刻を大勢の職人がそれぞれの得意分野を活かしながら手掛けています。
皆さんの身近なところだと御影のだんじりの装飾彫刻も一部井波の職人が関わっていたりします。
祭りの際、だんじりの彫刻についても展示と解説がされていることがあるので、ぜひ探して間近で観察してみてください。
さて私の普段の仕事内容についてですが、まず職人としての仕事についてお話しします。
井波彫刻の工程をざっくり分けるとノミを使って彫る荒彫りと彫刻刀で表面を仕上げる仕上げ彫りに分けられます。
荒彫りはその良し悪しで彫刻の立体感や存在感が決まる重要な工程で、担当する職人の腕と個性が顕著に表れます。
仕上げ彫りは井波彫刻の特徴的な技術で、ヤスリを一切使わずよく研いだ刃物の切れ味によって木材本来の質感を引き出し表面を滑らかに仕上げていきます。
私が最近受けている仕事はアシスタント的な仕事が多く、どちらの工程も部分的に引き受けることがよくあります。
こういった仕事の場合、依頼してきた職人さんの彫りにどれだけ寄せることができるかが最も重要でかつ難しいところです。
次に作家としての仕事ですが、野生動物の生態と生息環境をテーマに作品や商品を制作、発表、販売しています。
子供の頃からずっと野生動物の写真集や図鑑を眺めたり自然史系博物館が好きだったのですが、富山に来てからは北アルプスや白山をはじめとする豊かな自然にただただ圧倒される日々で、そこで触発された好奇心を作品に昇華しています。
やはり直接観察できる機会が増えるとそれだけ思い入れも強くなり、ここ数年は日本の自然を日本の木彫技術で表現したい、伝えたいという思いに駆られ作品を作ることが増えました。
また日本の自然を次世代に残していくことに自分の制作活動を通して加担することができたら嬉しいという夢があったのですが最近それがとても微力ながら叶いつつあります。
長野県上高地のビジターセンターで昨年夏から商品を置かせていただいているのですが、売上の一部はビジターセンターの活動資金となり上高地の自然保護に還元されます。
これからも上高地に限らずこういった仕事を少しずつ増やしていけたらいいなと考えています。
卒業生による講義
母校御影高校で在校生向けに
講師を務められた方々をご紹介します
令和6年度
第12回 文理探究科・総合人文コース
「ことばの力」
シンポジウム
令和6年7月12日講演

植松 賢治
(33回生)
元・神戸市東灘区長



ことばのもつ力
~多文化共生社会を例として~
昨年、多文化共生をテーマにお話しをする機会をいただきました。「ことばの力」は、私たちが人生を通して考える身近かつ壮大なテーマだと思っています。皆さんは、「言葉の壁」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
神戸は、55,000 人以上の外国人の方々と共に暮らす街です。150 年以上前に開港して以来、多くの外国人が訪れ、歴史と文化を築き、様々な「言語」もその一部となっています。
近年は、東南アジアを中心とした留学生など多くのニューカマーと言われる方々が神戸に限らず、日本全国で学んでいます。コンビニやレストランなど様々な場所で働く姿に皆さんも気づいていると思います。
「ともに暮らしていく中で、大切なことはなんだろう?」この答えは、お互いを理解し尊重しあうことだと考えます。そのために、お互いの考えや気持ちを言葉で伝えることが必要です。友人関係、学校での学び、スポーツ、音楽を楽しむには、すべての人が意識せず言葉を使ったコミュニケーションの中で生まれます。
言葉による意思疎通ができなければ、ミスコミュニケーションが生じ、様々な誤解を引き起こすことは容易に想像できます。日本語が話せないことが壁になる。言葉を学ぶ難しさは、皆さんが学ばざる得ない英語学習でも実感していることだと思います。
このような内容が、生徒の皆さんにどのように伝わるのかワクワクしながら話をさせていただきました。
話の後、生徒の皆さんから前向きかつ興味深い質問を受け、大変楽しいひと時をすごさせていただきました。「ことばの壁」を考えてもらうことで、「ことばの力」の一端を知り、共有した時間が少しでも今後の学びに役立てばと感じました。
貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
母校の益々の発展を祈念いたします。
御影高校75回生 20歳の会
- 日 時:
- 令和7年1月12日(日)
- 場 所:
- ザ マーカススクエア 神戸
- 出席者:
- 223名 恩師8名

卒業から早くも2年と言う月日が経ち、我々御影高校75回生は成人を迎えることができました。2時間という短い再会の時でしたが、友人達と各自の近況を報告し合い、お互いの成長を祝いました。8名の恩師の方々にも参加して頂き、懐かしい高校生時代に思いを馳せ、様々な話に花を咲かせ、楽しいひと時を過ごしました。
新型コロナウイルスの影響により、何をするにも規制がかかっていた苦難の時を乗り越え、二十歳という節目の年を迎えることができたことを誇らしく思います。また久しぶりに会う友人達の素敵な笑顔には、マスクを着用しての生活を余儀なくされていた私たちにとって、非常に感慨深いものであり、以前までの当たり前が帰ってきたことに時の流れを感じさせられました。楽しい時間はあっという間に過ぎ、それぞれの再会を約束し、名残惜しさを感じながら散会しました。またより一層の成長を遂げ、新たに積み重ねた思い出と共に再会できる日のことを楽しみにしています。
(報告 戸田朝陽・柳瀬圭次郎)








会報誌送付の変更について~特に高43回生以降の会員のみなさまへ~
清明会会長 道谷 卓
昨年(令和6年)9月14日の幹事会におきまして、会報誌の送付方法について審議し、下記のように送付方法を変更しましたのでお知らせいたします。これは、母校の入学定員が削減されたことに伴う会費等の収入減と印刷費・発送料の高騰による経費の増大により、今後、安定した会の運営が困難になることを回避するために熟慮した末の措置であります。
これまで、高43回生以降の会員の皆様には、終身、会報誌を送付することを行ってきましたが、これを今年度から以下のように改めさせていただきます。
- 今年度の卒業生(78回生、現3年生)からは、入会後(卒業後)、12年間、会報誌を無料で送付します。そして、無料送付最終年の12年目にホームカミングデイの対象学年とし、通信会費(会則第25条、10年間2,000円)として継続してもらうよう呼び掛けをします。
- 高43回生以後の会員の皆様に対して、終身、会報誌を送付することを終了します。ただし、その終了時期と告知は、次の名簿改訂(約5年後)の際の会報誌一斉送付の際に行います。その時(5年後の一斉送付の時)に、以後の会報誌購読について通信会費(会則第25条)を納入して継続するかどうかの意向を確認いたします。なお、この時点で、卒業後12年に達していない回生につきましては、卒業後12年に達するまで会報誌を無料送付し、12年に達した時点で、前述の意向確認を行うことにします。
このように43回生以降の会員の皆様へはご不便をおかけしますが、何卒事情をお察しのほど、よろしくお願い申し上げます。
生徒活動後援会・国際交流協会 ご協力のお願い
高校生活において学習は勿論のこと、課外活動も豊かな人間性を育てる意味で極めて重要です。
本校では、PTA、清明会、松影会(元PTA会員の会)が協力して、課外活動を経済的に支援し、生徒活動の発展に寄与しております。
生徒の語学研修をサポートする国際交流協会の援助金に寄附の一部を充当させていただいております。
令和6年度事業実績、
購入品他援助
近畿大会出場
陸上部、水泳部、囲碁将棋部(将棋)、卓球部、新聞特別委員会、男子バドミントン部
全国大会出場
放送特別委員会、新聞特別委員会、環境科学部
購入品他援助
- 神戸常盤アリーナ使用料(文化祭)
- 近畿・全国大会出場横断幕一式、横断幕取付工事
- 御影公会堂使用料(防災ワークショップ)
- 皆勤賞功労賞賞牌文字彫刻料
- プール水温保温用シート(水泳部)
- スクラムマシーン(ラグビー部)
- 赤外線オイルヒーター・シート・ミラーシート (男女バレーボール部・男女バスケットボール部・男女バドミントン部)
生徒活動後援会・国際交流協会の趣旨をご理解頂き、
卒業生の皆様からの温かいご支援をお願いいたします。
事務局からのお願い
- ご住所やお電話番号などに変更がございましたら事務局へ連絡をお願い致します。
E-mail、Fax、電話、郵便いずれかの方法でお届けください。
事務局は、毎週火曜日(祝日を除く)10:00~16:00、事務をおこなっております。 - 学年同窓会、クラス同窓会開催の事務的な準備をサポートさせていただきます。皆様からの連絡をお待ちしております。
- 事務局からのお知らせは、清明会ホームページにも掲載しておりますので、ご覧ください。

私立高校の授業料無償化がにわかに進み、公立高校の定員割れの懸念が報じられている中、今春の入試で御影高校の文理探究科が高い倍率となり、学校関係者の皆様によるこれまでの取り組みが実を結んでいることを実感します。「清く 明るく 正しく 強く」の変わらない伝統を大切にしながら、この春から全ての学年が新しい制服を着用し、時代に合わせて存在感を示す御影高校をこれからも同窓会一同で応援してまいります。
副会長 小林 進(39回生)