兵庫県立御影高等学校・同窓会「清明会」会報
2011年4月吉日発行
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目次
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清明会会長 就任にあたって |
清明会会長
萩原 孝治郎
24回生
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一昨年6月に清明会会長に就任致しました萩原孝治郎でございます。伝統ある兵庫県立御影高等学校のOBの一人といたしまして本年度卒業の10代〜80代の先輩方を含め669名の特別会員と27,331名の会員を有する迄の会となり、その会長を引き受けることに責任の重大さを痛感しております。
同窓生の代表としまして清明会がますます充実するよう、また在校生の皆さんのために力になれたらと考えております。
さて、皆様もご周知の通り、東日本大震災により大変な被害を被っておりますが、平成7年の阪神・淡路大震災のことがまざまざとよみがえり、またそれ以上の世界最大と言われるこの度の被害を報道等で知る度に、心が締め付けられる思いで、何か出来ないかと自問自答の毎日であります。 |
子供をとりまく環境・社会情勢を考えますと、益々安心できるものではなく、10代の若者が安易に命を絶ったり、驚くような事件が毎日のように報道されたりと、心の痛むことが非常に多い昨今に加え、この度の東日本大震災により、日本国民のみならず世界中を震撼させるほどの災害となり、益々子供たちの将来が危惧される環境となってまいりました。
清明会としましてもこれからどのように役立つことができるか、考えるべきところでありますが、せめて身近なところから、伝統ある御影高校が子供達にとって、安心して学べるすばらしい環境になるよう、又子供達がどのような困難な状況にあろうと、心身共にたくましく乗り越えていける様な強い人に育つよう、先生方・PTA・関係者の方々と手をたずさえ、地域の力をおかりしまして、見守っていけたらと願っております。清明会の皆様、子供達のため、また清明会発展のためにお力添えくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
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着任のご挨拶 |
校 長 松田義人
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本年、創立 70 年を迎える伝統ある本校に着任し、身も心も引き締まる思いです。新しい年度の始まりを迎え、在校生、教職員一同、新たな夢、希望に燃え学校生活に励んでいます。
しかし、この時一方では東日本大震災により被災された多くの方々の事を覚えます。あの、阪神・淡路大震災による被災の中から復興へと再び歩み出した経験をもつ本校、そして同窓会「清明会」の皆様にとっては、特に強く協力、支援できないかとの思いに促されるのではないでしょうか。
既に様々な形で活動されている同窓の皆様も多くおられることと思います。私たちは、今、本校で学んでいる生徒達にも同じ思いをもってもらいたいと願います。若い彼らが、この未曾有の被害、そしてこれからも続くであろう日本社会、世界の危機的状況を一人一人の立場で認識、理解し、未来を切り拓くために何ができるか、何をしたいかを考えつつ本校での学びに向かえるように、私たちも精一杯取り組んでいきたいと思います。
今学んでいる「御影高校生」が前向きに、夢を追い続けていく一つの力は、同窓の「清明会」の皆様のお一人お一人が置かれた各々の場で真摯にそして生き生きと課題に取り組ま れている姿を見聞きすることだと思います。「清明会」の皆様が本校の歩みを覚えていただき、様々な形で支援、協力いただきますようお願い致します。
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さようなら御影 |
25 代校長 藤井義一
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教職生活があっという問に終わります。この御影で最後の 2 年間を過ごせて、生徒のシャイな中にも人なつっこい笑顔や、部活動や行事に夢中になっている姿が印象的でした。
果たしてこの 2 年の間に何かを成し遂げられたかどうかははなはだ疑問ですが、変えようとあがいたり、守ろうと抵抗したり、それなりにいろいろあった 2 年でした。
清明会の皆さんには、総会でその力を感じさせていただくと共に、経済面をはじめ多くのことでご支援いただけたこと感謝しております。おかげさまで、母校御影高は 70 周年を迎え、ますます意気軒昂です。今後は大勢の皆様と同様御影の関係者として後輩たちの活躍を期待しつつ見守りたいと思います。本当にありがとうございました、そしてこれからもよろしくお願いします。
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御影高校卒業と清明会への入会 |
池田早織 (63回生)
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私たち 63 回生は、伝統ある御影高校を卒業することになりました。御影高校ですごした 3 年間はあっという間でしたが、中身はとても充実していたと思います。
入学当初は、不安なことだらけでしたが、クラスや部活動を通して友達も増えていき、学校生活にも慣れ、学校が楽しくなっていったことを覚えています。特に学校行事は、学校全体が盛り上がり、全員が一丸となって成し遂げる。御影の素晴らしいところだなと感じました。
この高校生活の 3 年間、多くの人と出会い、話をしたり、笑ったり、楽しいことがたくさんありました。これから大学へ行き、社会に出て行く中で、苦しいこと、辛いことがあり、壁にぶつかることがあるはずですが、そんなときは、御影で出会った人々、思い出や経験が自分の大きな支えになると思います。
こうして、私たちは清明会会員となりました。何十年も続いている清明会には、素晴らしい先輩方がたくさんいます。近くで見守ってくださっている方もいれば、遠くで後輩の道を照らしてくださっている方もいると思います。私たちが先輩方の背中を見て来たように、後輩に憧れられるような見本となり、御影の一員として社会で活躍していきたいです。
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御影高校25回生 25回生同窓会
日時: 平成22年5月2日(日)
場所: 東急イン神戸
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平成22年5月2日、東急インにて、2年ごとに開催している25回生の 同窓会を行いました。参加者は69名、先生は城先生、加治先生、山本先生、森先生が 参加してくださいました。今回は、初参加の人が8名もあり、よりいっそう、懐かしく、楽しい 同窓会になりました。また、幹事長の三原氏が、現在の御影高校やその周辺を写真に撮ってきて、 プロジェクターで映してくれました。なかなか、卒業してからは、足を運べないので、懐かしく見ることが でき、三原氏には感謝です。 25回生のホームページを管理してくれている谷川氏が、今回も写真係をして下さいました。 カメラも新しく購入したとかで、綺麗な写真になってます。ほんと、毎回、みんなの写真を撮り、 ホームページに載せてくださるので、いつでも、みんなの写真が見ることができ、25回生の輪が 広がっています。谷川氏にも感謝です。 だんだん、年を重ねていってますが、これからも、ますます、25回生の輪が広がっていくことを 願っています。次回の同窓会は、2年後、山本氏が幹事長をして下さいます。 今回、参加できなかった皆様、是非、次回には参加して下さいね。卒業して37年経っても、 昔のままでしゃべれるのは同窓生だからこそですから・・・・・。 最後に、援助下さいました清明会に感謝いたします。 |
報告: 中島 成子 |
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御影高校17回生 17回生同窓会
日時 : 平成22年6月6日(日) 15時〜
場所 : 神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ
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6 月 6 日とても良いお天気に恵まれ、今までは御影公会堂で行われていた清明会の総会とホームカミングディが、初めて六甲アイランドホテルプラザ神戸で行われました。
我々 17 回生はご招待していただき、ガーデンでの写真撮影や、懇親会でのミニコンサートや抽選会など楽しい時間を持つことができました。ホームカミングディをきっかけに 17 回生だけの同期会を 3 時から神戸ベイシェラトンホテル&タワーズで開催しました。
北海道や、 2 泊 3 日のツアーを組んでの東京組みや、当日の 6 名の飛び入り参加など生徒 72 名と 5 名の恩師の先生方にご出席いただき懐かしいひとときを過ごすことができました。 45 年ぶりに会う人もいましたが、昔の面影がある人もない(?)人も、“久しぶりに御影高校を見てきたよ”などのお喋りがはずみ、あっという間の 2 時間でした。当時の 11 クラスの各担任の先生方のお名前をおっしゃられた 88 歳になられた水池先生初め先生方はみなさんとてもお元気で、お会いできて感激でした。
最後に全員で集合写真を撮り、来年もまたみんなで是非集まろうねと言いながら解散しました。このような素晴らしい機会を持たせて下さった清明会の皆様にお礼を申し上げると共に今後とも同窓会のますますのご発展をお祈りします。今回は本当に楽しいひとときをありがとうございました。 |
17回生幹事 渋谷 正明 向井 睦子 |
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御影高校7回生 7回生学年同窓会
日時:平成22年10月2日
場所:神戸大學 レストラン さくら
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第 7 回御影高校7回生(昭和30年卒)の同窓会は平成 22 年 10 月 2 日 神戸大學構内のレストラン「さくら」にて行われました。幸いにも 当日は好天に恵まれ、高台にある会場より眼下に見える神戸市内の眺望が美しかったです。参加者は47名でしたが 遠くは沖縄県与那国島より浅海君が駆けつけてくれ、島の話、そして現在日中間で問題になっている 彼の所の目と鼻の先にあるという尖閣諸島の話をしてくれ 一同認識を新たにしました。今回は卒業以来初めて(55年ぶり)参加された方も4名おられ 普段はお互いに遠く離れて住んでいるため、清明会会員名簿で消息を知っている程度の同窓同志が 直接会って話し合い お互いの距離を縮める事ができて大変有意義な時間を持つ事ができたと思います。参加された皆さんは 73歳という年齢を感じさせぬほど元気そうで生き生きとしておられ、前向きに生きようとしておられる方が多いように感じました。今回も「近況報告集」を作 成しましたが、参加者に配布するだけではなく 参加できなかった同窓にたいしてもこの機に情報を発信して行こうという事になり、「近況報告集」と集合写真を送る事にしました。今回の同窓会は経費を切り 詰め やや質素な同窓会になりましたが、大きな不都合を聞く事も無く 総じて満足いただけたようで、2年後の再会を誓い散会となりました。 |
代表世話人 : 岡村九郎
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御影高校39回生 39回生学年同窓会
日時 : 平成22年11月20日(土)
場所 : 神戸三宮 スポーツ・カフェバー 「スポルテリア」
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11月20日(土)に今年6月に同級生が三宮でオープンしたスポーツ・カフェバー 「スポルテリア」で39回生の学年同窓会を開催しました。2005年以来、5年ぶ りの開催で、男子27名、女子25名の計52名の参加でした。前回参加できず卒業 以来の再開となる旧友も数名おられ、卒業アルバムを映像に映しながら近況報告をし て頂いたり、ビンゴゲームで盛り上がったり、青春時代に戻り楽しく有意義な時を過 ごすことができました。次回は卒業25周年となる2年後(2012年)により多く の参加者による開催を目標に致します。 |
学年幹事 小林 進 |
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上記4件以外にも、たくさんの同窓会が行われています。
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「清明」('01〜'10年)に見る同窓会10年のあゆみ
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2001 年( H13 ) |
< 01 年 6 月「清明」・ 02 年 4 月「清明」 ( 母校 60 周年記念特集号 ) >より
11 月 4 日 ( 日 ) 母校創立 60 周年清明会記念祝賀会清明会館にて
中庭彫刻「アモーレ」 (4 回生新谷氏製作 ) を矢円立郎氏 (10 回生神戸市長 ) が除幕
会長 高城昌弘
◇卒業生によるミニコンサート
太田裕子 (36 回生 ) ソプラノ / 坪田雪 (38 回生 ) ソプラノ / 高井達雄 (4 回生 ) 作曲家 |
2003 年( H15 ) |
< 03 年 4 月「清明」>より
2 月 22 日 ( 日 ) 臨時総会会則改正 会長に新戸建男
6 月 1 日 ( 日 ) 総会清明会館にて 会長 新戸建男 |
2004 年( H16 ) |
< 04 年 3 月「清明」>より
6 月 6 日 ( 日 ) 総会清明会館にて
第 1 回ホームカミングディ ( 高校 1-3 回生定時制 26 回生高校 33 回生 )
会長新戸建男
◇ミニコンサート ( ヴァイオリン・リュートデュオリサイタル ) 嵯峨山庸子 (43 回生 )/ 佐野健二 ( リュート ) |
2005 年( H17 ) |
< 05 年 3 月「清明」>より
1 月 明会名簿発行
6 月 5 日 ( 日 ) 総会 御影公会堂にて
第 2 回ホームカミングデイ ( 高校 4-5 回生高校 34-35 回生 ) 会長新戸建男
◇ジャズコンサートデキシーランドジャズ / ロイヤルフラッシュバンド |
2006 年( H18 ) |
< 06 年 3 月「清明」>より
6 月 4 日 ( 日 ) 会御影公会堂にて
第 3 回ホームカミングディ ( 高校 6-7 回生 高校 36-37 回生 )
会長新戸建男
6 月 4 日 ( 日 ) 清明史発行
◇ミニコンサート 濱崎加代子 (27 回生 ) ソプラノ / 山村敦子 (27 回生 ) ピアノ伴奏 |
2007 年( H19 ) |
< 07 年 3 月「清明」>より
6 月 3 日 ( 日 ) 会御影公会堂にて
第 4 回ホームカミングディ ( 高校 8-10 回生 高校 38-40 回生 )
会長 新戸建男
◇ジャズコンサート
ロイヤルフラッシュジャズバンド / 大森重志 (10 回生 ) 他 |
2008 年( H20 ) |
< 08 年 3 月「清明」>より
6 月 1 日 ( 日 ) 総会御影公会堂にて
第 5 回ホームカミングディ ( 高校 11-13 回生定時制 4-6 回生高校 41-43 回生 )
会長新戸建男
◇ジャズコンサート
ザ・ビッグ・ディッパーズ ( テキシーランドジャズバンド )
池田宴彦 (12 回生 )/ 松島和美 (12 回生 ) 他 |
2009 年( H21 ) |
< 09 年 3 月「清明」>より
6 月 7 日 ( 日 ) 総会御影公会堂にて
第 6 回ホームカミングディ ( 高校 14-16 回生 定時制 7-9 回生 高校 44-46 回生 )
会長萩原孝治郎
11 月 1 日 ( 日 ) 清明会名簿発行
◇ジャズコンサート 山口恵美 (35 回生 ) 歌手 / 中島要 (24 回生 ) ドラム杉本享 (36 回生 ) ピアノ他 |
2010 年( H22 ) |
< 10 年 3 月「清明」>より
6 月 6 日 ( 日 ) 総会ホテルプラザ神戸にて
第 7 回ホームカミングディ ( 高校 17-19 回生定時制 10-12 回生高校 47-49 回生 )
会長萩原孝治郎
◇ミニコンサート
太田裕子 (36 回生 ) ソプラノ / ピアノ伴奏 佐野まり子
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新聞記者歴 20 年
陳友呈 ( ちんゆういく )
(39 回生 )
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新聞記者になって、スポーツ取材の仕事に携わるようになって、この春で通算 15 年になります。事件担当や地方勤務も経験しましたが、学生時代から、スポーツをするのも見るのも好きだった私にとって、今の仕事が一番麟覇賎合っているジャンルです。
勤めているのは兵庫県内で発行する地方紙です。スポーツの中でも兵庫県にゆかりのある選手やチームを中心に報道します。私自身、数年前から総合体育大会や国民体育大会の紙面づくりを担うようになり、県内のスポーツの中でも中学、高校の部門に携わる機会が増えています。
兵庫県では、毎年 5 、 6 月にかけて県高校総体が行われ、約 30 競技が一斉に熱戦を繰り広げます。サッカー、バレーボールなど各競技の成績では、母校の名前も数多く出てきます。上位に勝ち進んでいる競技があるのを見つけると、少しうれしい気分になります。
大会が始まると、取材、紙面製作の作業量が一気に増え、あわただしくなります。大会の会場には足を運べませんが、紙面づくりの作業をしながら、今年も「御影」の各部活動が多くの大会で活躍してくれることを期待しています。
プロフィール
1969 年神戸市生まれ。御影高校、同志社大学商学部卒業。 91 年 4 月に神戸新聞社入社。編集局運動部、同社会部、北播総局西脇支局を経て、現在は編集局運動部次長兼解説委員。阪神・淡路大震災発生当時は社会部に在籍、震災報道に携わる。
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40 歳過ぎてからのピアニスト
山村敦子 ( 沢田 )
(27 回生 )
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音大のピァノ科を卒業してすぐ 23 歳で結婚、 2 人の息子が誕生し家事と子育てに追われる毎日でした。息子たちの通っている学校の父母会などでピアノを弾いてほしいという依頼を受ける機会は何度かありましたが本格的な演奏活動はしていませんでした。
ようやく子どもから手がはなれた 40 歳を過ぎたころから友人で同じく 27 回生オペラ歌手の濱崎加代子氏の歌の伴奏、リコーダー奏者とのアンサンブルそしてピアノ連弾や 2 台のピアノデュオなどの演奏活動を始めました。
3 年前にはボランティアではありますがイギリスのロンドンとコッツウォルズの教会でピアノデュオとリコーダーのコンサートを催しました。聴衆のみなさまにも音楽という世界の共通語で語りかけることができ演奏後に心がひとつになった時の感動は今でも忘れることができません。これからも一期一会を大切にしてコンサート活動を続けていきたいと思います。
プロフィール
県立御影高校、大阪音楽大学音楽学部器楽学科
ピアノ専攻卒業
2002 年ピアノデュオグループ「 CANO 」を結成し、 2 台のピアノによるデュオコンサートは来年 2012 年に第 5 回目を開催予定。 2010 年 10 月群馬で 2 台のピアノデュオでサロンコンサート開催。
またボランティアとして病院、視覚障害者、デーケアサービスの方々の会で演奏している。
故三根冬子、武藤秋、セルヴァンスキー、各氏に師事。現在ペースメソッド研究会員。
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異色の陶芸家
劉長炬 (りゅうちょうい)
(35 回生 )
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元々は美術が好きで、小中は美術部でした。高校では美術を選択したものの、大学は経営学部で普通にインテリア系の商社に就職しました。
しかし、社会に出て、ただただ人の作った物を販売していると、漠然とではありますが、自分で何かを作りたいという欲求が日に日に強まって、そこで出会ったのが陶芸でした。
近くの文化会館での初心者向けの陶芸教室でしたが、一・二度通っただけで、自分がやりたかったものはこれだと思いました。その後、教室の OB 会で助手のような事をして、やがては独立し、自らも教室を開き、今日に至りました。
今になって思うのですが、人間というのも、元来は裸足で大地を踏みしめてきた生物であったのに、ある時期からは靴を履き、都会では地面は舗装され、「土」とは随分距離を置いた日常になっています。それ故、人には潜在的に土に触れたい欲求を押し殺してきたのではないでしょうか。
人が陶芸やガーデニングを楽しんだりするのはその反動だと思います。経済面を含めて、生活としての創作活動というのは、意外とストレスがあるものですが、土と向かい合っている時間は無心になれ、精神的にも癒されている事を感じます。今の自分には何物にも変え難い貴重な時問ではあります。
昨今、長引く不況やデフレで陶芸に限らず芸術全般が非常に低迷しており、展覧会を開いてもなかなか売れず、教室を開いても寂しい状態が続いております。しかし、そういう時世でこそ、人を和ませ癒す芸術という物が必要な気がします。多くの作家が控える中、昨年はグループ展を含めると 13 回展覧会を持ちました。「ヤケクソ」とも取られがちですが、逆境も逆手に取ると、いまこそ自分を高める好機と思うようにしております。
因みに、展覧会には在学時にお世話頂いた美術の中西和夫先生もしばしばお出で頂いており、今でも色々と御教示頂いております。
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今年の干支「 USA( うさ ) ぐい呑み」 |
元御影高校美術教諭・中西和夫先生と |
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プロフィール
御影高校卒
神戸大学経営学部 (II) 卒 ( 加護野忠雄ゼミ )
加西市・有田窯・松本三男氏に師事
神戸芸術文化会議会員
現在、神戸南京街で一般対象に「北野工房創作陶芸教室」を主宰、各地で個展を中心に活動中。来年で個展 20 周年となります。
昨年より「陶 + 」 ( トータス ) という企画でイラストレーターの WAKKUN 氏や現代美術の堀尾貞治氏等、他分野のアーティストとコラボし、陶芸の可能性を追求しております。
北野工房創作陶芸教室のホームページ
http://www.kitanokoubou.com/tougei/
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追中宏美(おいなかひろみ)
1990 年卒業・ 42 回生
オルガニスト |
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時の皇后がその泉に姿を映したことから、この地を御影と呼ぶ一由緒ある名称とも知らず、当時、横浜から引越してきた私はいわゆる「転校生」。御影高校と聞いて、墓石のようだわ…と後ろ向きな心もチラリ。戸惑うほどの空の青さに、一点の曇りもなく 17 歳でした。 16 歳で神戸に移ってから、少し回り道をして、県立御影高校には 2 年生から編入しました。通称「ロン・テ」のロングテストが毎週金曜日にあったような…テストの多い学校でしたね。通学路はいつもテストの勉強をしながら歩いていたような気が致しますが、そのおかげで大学受験の時も音楽以外のことは何の心配もなかったように記憶しています。中学では写真部→ダンス部→バスケットボール部に所属していましたが、御影高校では特にクラブには入っていませんでした。それでも女子校育ちの私には共学というだけでなんだかイベントで、文化祭では転校早々ロックバンド ? のキーボードに誘われてハードロックのステージに加わったり、バレンタインには待ち伏せしてドキドキしたりと、まさに怖いものなし。修学旅行に体育祭。泣いて、笑って、はじけていました。在学中、昭和天皇がご崩御され、大喪の礼という国葬があり休校になったことも印象深く覚えています。卒業した今でも演奏会に来てくれる友人も。なかなかゆっくり会えないけれど、集まればきっとあの時のまま、気の置けない友人はその存在だけでとても救われます。仕事で色々な方と共演させていただく中で偶然「御影高校です」なんていうこともしばしば。オペラも好きでよく観に行きますが、歌手や演出の方に御影高校の先輩がいらっしゃるととても親しく感じられて、私も良い演奏をしていかなくては!と勇気付けられます。去年、元町ミュージックウィークでご一緒させていただいた嵯峨山庸子さんもそのお一人。古楽という狭い世界にまさか…しかもそうとは知らず、私からお誘い致しました。御影高校の大先輩方も多数会場にお運びくださって、この度の「清明」へのお話となりました。御影高校には「途中参加」の私のような者をお引き立てくださり感謝です。御陰様で御影生になれた気が致します。これからも清明会の皆様のますますのご発展をお祈りしつつ、気を引き締めて精進して参りたいと存じます。感謝を込めて。
プロフィール
3 歳より故平井康三郎氏のもとでピアノをはじめる。神戸女学院大学音楽学部オルガン専攻卒業。神戸を中心にリサイタルのほか、アンサンブルや伴奏、オーケストラとの共演も多数。毎年秋に行われる神戸元町ミュージックウィークでは「パイプオルガンの夜」シリーズを展開。現在、神戸女学院にて礼拝の奏楽を担当している。日本オルガニスト協会会員。ローランド RMS 音楽教室クラシックオルガンコース講師。日本キリスト教団須磨教会オルガニスト。
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神戸元町ミュージックウィーク「パイプオルガンの夜」シリーズで嵯峨山庸子さんと共演した時のチラシ |
◇ 2011 年 5 月 3 日 ( 火・祝 ) 大阪ザ・シンフォニーホール
三木ウィンドフィルハーモニー定期演奏会
曲目 O . レスピーギ / ローマの祭り
R. シュトラウス / 祝典前奏曲ほか ( オルガン = 追中宏美 ) ◇ 2011 年 7 月 10 日 ( 日 ) 和歌山市民会館
和歌山県第九合唱団「ミート・ザ・オーケストラ夏の大合唱 2011 」
曲目 W.A. モーツァルト / 戴冠ミサほか
指揮藤岡幸夫関西フィルハーモニー管弦楽団 ( オルガン = 追中宏美 )
◇ 2011 年 12 月 23 日 ( 金・祝 ) 15 時カトリック神戸中央教会
神戸 YMCA ベルクワイヤークリスマス・チャリティー・コンサート
( オルガン = 追中宏美 )
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平成22年度 清明会総会 懇親会・第7回ホームカミングディ
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平成 22 年の総会 6 月 6 日 ( 日 ) 午前 11 時から、ホテルプラザ神戸におきまして、清明会総会と第 7 回ホームカミングデイ ( 高校 17 ・ 18 ・ 19 回、定時制 10 ・ 11 ・ 12 回生、高校 47 ・ 48 ・ 49 回生を招待し ) を開催いたし、会場がいっぱいになるぐらいのたくさんの 320 名方々が集って頂きありがとうございました。
総会は清明会会長・萩原孝治郎氏 ( 高 24 回生 ) の挨拶で始まり、藤井校長先生と来賓矢円立郎市長 ( 高 10 回生 ) の挨拶を頂いて・進行しました・総会後は、恩師をはじめ、多くの同窓生が楽しい一時を過ごしていただけますよう企画を立て、太田裕子 ( ソプラノ )36 回生と佐野まり子 ( ピアノ ) よるソプラノコンサートを開催いたしました。恩師も一緒になって同窓生と共に交流を楽しんで頂きました。
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御影高校からのお知らせ |
創立 70 周年記念式典等に関する報告
御影高校は平成 23 年、創立 70 周年を迎えます。それに伴い、現在、次の行事等を計画しています。
1 創立 70 周年記念式典について
(1) 日時平成 23 年 11 月 21 日 ( 月 ) 午後
(2) 場所神戸文化ホール大ホール
(3) 内容記念式典および記念演奏会
2 「創立 70 周年記念誌」について
この 10 年間の教育活動の記録として、「兵庫県立御影高等学校 70 年史」を発行する予定です。記念誌編集委員会が設立され、この委員会を中心に現在内容を検討中です。 4 月から、原稿作成を始める予定です。
3 記念品について
清明会および PTA のご好意により、記念品の作成をご検討していただいています。
4 広報活動について
(1) キャッチフレーズ「御影意志〜思いよ続け、これからも〜」
(2) キャラクターみかげいしちゃん
※本校の HP をご覧下さい。キャラクターが掲載されています。 4 月には、創立 70 周年記念式典実行委員会を設立し、この委員会を中心に、検討していきます。晴明会の会員の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。
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トピックス |
道谷 卓さん ( 35 回生) |
昨年 4 月、殺人等の公訴時効を廃止するなどの刑事訴訟法の改正がなされました。これに関する「識者評論」を制度に詳しい道谷さんが書かれ、全国の地方新聞に掲載されました。 
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和田昌裕さん (35回生) |
35 回生の和田昌裕さんが J リーグ1部 (J 1 ) ヴィッセル神戸の監督を続投することが決まりました。本誌でも選手時代に「さわやかインタビュー」に登場してもらっています。

清明会員の皆様へ
今シーズンも引き続き監督をする事になりました。
皆様の期待に応えられる様に全力を尽くして頑張ります。
是非、スタジアムへ足を運んでいただき、生の J リーグを観戦いただければ幸いです。
ヴィッセル神戸監督 和田昌裕 (35 回生 )

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道谷 卓氏( 35 回生)を母校に迎えて
(姫路獨協大学法学部長兼教授) |
文化財をみる眼」 ) で、特別非常勤講師として、道谷卓氏を母校に迎えて講座を開講しました。参加希望生徒が 110 名と多く、 6 月 11 日 ( 金 ) と 10 月 29 日 ( 金 ) の二回に分けての実施となりました。
[ 当日の内容 ] 2 回とも同一内容
@ 5 時間目に清明会館 ( 同窓会館 ) 集合、講座担当者の岩木・西尾両教諭から講師紹介と、資料として「みかげ 100 年のあゆみ」 ( 御影小学校 100 周年記念誌・道谷卓著 ) 配付。
A道谷氏から、自己紹介と本校周辺の歴史講話。
B近隣の史跡巡検に出発 ( 下記の場所で道谷氏から現地説明 ) 。
御影高校→一里塚橋と天神川→西国街道→徳川道起点の案内板→ 御影公会堂 → 石屋川鉄道トンネル跡(解散)
生徒の感想
学校周辺の史跡について説明を受け、教科書で学ぶ歴史と知識がつながった気がする。本校出身者 ( 先輩 ) にあたるので、身近に感じることが出来た。
担当者からのお礼
法学者であり、かつ郷土史研究家として、ご活躍中の道谷先生に時間をとっていただき感謝しております。
また、当日わかりやすく本質にせまる説明も、生徒に感銘を与えるものでした。
御影高校教諭 大西嘉尉( 28 回生)
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貴重な資料が眠っていませんか? |
御影高校 ( 同窓会・清明会 ) の校史資料室を開設しております。昔の教科書、同窓会新聞、会報、その他何でも結構です。ご寄付頂ける ( コピーさせて頂くだけでも結構です ) 物がございましたら清明会事務局へご一報下さい。資料室に大切に保管・展示致します。
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お祝い金について |
学年会、クラス会等の開催お祝い金支給制度を作っております。年一度に限り、事前に申請書を提示していただき、集合写真、最新名簿および簡単 ( 原稿用紙半分程度 ) なレポー トを提出していただければ、お祝い金を支給致します。詳しくは清明会事務局お問い合わせ下さい。
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文化祭について |
毎年6月に母校で文化祭が行われます。清明会も同窓生の活躍などを紹介した展示ブースを設けております。是非、ご来場下さい。過去、各回生の卒業写真など展示しております。
詳細日程は、御影高校ホームページをご覧下さい。
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募金のお願い |
平素より清明会にご支援、ご協力を頂き有難うございます。お陰さまで、皆様方の善意の募金により総会参加者の増大、クラス会、学年会開催が活発になっております。
これらには皆様方からの貴重な募金を使用させて頂いております。毎年、皆様方にご協力をお願いしておりますが本年もご協力下さいますようお願い申し上げます。募金は一口 1,000 円で三口以上をお願いしておりますが、ロ数はいくらでも結構です。
振込先郵便振替口座
加入者名兵庫県立御影高等学校同窓会清明会
ロ座番号01110-3-19306
※ 出来ればATMでのお振込みをお願い致します。 |
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清明会からのお知らせ |
★第8回ホームカミングディについて★
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平成 23 年の清明会総会 (6 月 5 日 ) では、第 8 回ホ一ムカミングディを併せて開催いたします。今年は、高校 20 ・ 21 ・ 22 回生、定時制 13 ・ 14 ・ 15 回生、高校 50 ・ 51 ・ 52 回生、特別に御影高校創立 70 周年を記念しまして県三関係者を対象とさせて頂きます。
第 8 回ホームカミングデイにあたり対象卒業生の恩師をご招待致します。上記対象の卒業生も勿論、無料ご招待させて頂きます。
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★生徒活動後援会、ご協力のお願い★ |
本校では、 PTA 、清明会、松影会が協力して、課外活動を含め生徒の活動を経済的に支援し、より充実した学校生活が送れるよう、寄与しております。
平成 22 年度は、山岳部 ( 男子 ) は、近畿大会に出場し優勝しました。囲碁・将棋部 ( 女子 ) が近畿高等学校総合文化祭に出場し、将棋部 ( 女子 ) は全国大会にも出場しました。
本年度は、運動部が安全かつ有効な練習が行えるように、マットやゲージ、製氷機を整備し、また文化部の備品の充実を図りました。
平成 23 年度は、創立 70 周年を迎えますので、学校行事に活用できるフロアーシートや音響機器も整えました。
1 口 1,000 円 ( 何口でも可 )
郵便振替口座
加入者名 兵庫県立御影高等学校生徒活動後援会
口座番号 01180-5-56030
なお、振替用紙通信欄に ( 回生 ) を必ずご記入下さい。
※清明会への振込用紙ではなく、生徒活動後援会の専用振込用紙にてお願い致します。 |
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★事務局からのお願い★ |
同窓会報「清明」郵送費納入のお願い
同窓会報「清明」郵送費納入のお願い諸兄姉には、益々のご清祥のこととお慶び申し上げます。日頃より、同窓会活動につきましては、ご理解とご協力をいただき誠に有難うございます。さて母校と皆さまを結ぶものとして、毎年 1 回発行の同窓会報「清明」がございますが、高校 43 回生からは全員に、それ以前の方には郵送費納入の場合のみ発送させていただいております。
お蔭様で年々購読を希望される方が増加しております。
郵送費未納の回生の方 ( 高校 42 回以前の方 ) は事情をご賢察のうえ、同封の振込用紙により 2,000 円 ( 来年度より 10 年間分 ) の納入をお願い申し上げます。
( 尚、振込票兼受領証を領収証にかえさせていただきます )
・同窓生の皆様、ご住所やお電話番号を変更なさいましたら事務局へ連絡をお願い致します。事務局への連絡は、電話、FAX、E-mailいずれでも結構iです。事務局は、毎週火曜日(祝日除く)の午前10時〜午後4時まで事務を行っております。(FAX、留守電は24時間対応です)
・事務局からのお知らせは、清明会ホームページにも掲載しておりますのでご覧下さい。
(E-mail:seimeikai@hyogo.email.ne.jp)
URL http://www.seimeikai.com
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編集後記
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今回の「さわやかインタビュー」は、 10 回生の山村祐子さんから 42 回生の追中宏美さんをご紹介いただきましたので登載致しました。
又、「達人」には 27 回生山村敦子さんと 39 回生陳友呈さん、 35 回生劉長偉さんを掲載しています。
今後、内容を更に充実させ皆様に新ニュースをお届けしたいと思いますので推薦、応募等お寄せいただければ幸いです。益々のご愛読をお願い致します。
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(深田勝美 3回生) |
昨年に続き「清明」の編集を通して、先輩や同世代で活躍する方々を知るにつけ、改めて大きな勇気と希望を与えて頂く次第です。今年は学校創立 70 周年という重みを感じながら、清明会総会が例年以上に盛会となりますことを期待しております。
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(小林進 39回生) |
今年、母校は 70 周年を迎えます。ますます、発展することを祈念したいと思います。さて、この「清明」の編集を担当し、 2 回目になりますが、今回も、従来の構成をほぼ踏襲した誌面に仕上げてみました。できるだけ多くの会員の活躍を紹介するスタンスは続けていきたいと思います。今後ともご協力のほど、よろしくお願いいたします。
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編集委員長 (道谷 卓 35回生) |
東日本大震災で被害に遭われた多くの方々に対し、お見舞いを申し上げます。 16 年前に我々が経験しました阪神・淡路大震災より遥かに大きな被害をもたらした今回の災害ですが、一日も早い復興を願ってやみません。 |
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