兵庫県立御影高等学校・同窓会「清明会」会報
2005年4月吉日発行


※画像をクリックして頂くと記事をご覧出来ます。

目次

●清明会発足60周年を迎えて 新戸建男
●着任のご挨拶   小林兼一郎
●離任の挨拶 伊東義矩
●新入会員の言葉
●学年会、クラス会の報告
●平成15年度決算報告
●平成16年度予算案
●平成16年度ホームカミングディ総会
●達人 童心に添いながら ・ ご縁
●清明インタビュー
●清明会からのお知らせ
●ご協力のお願い
●事務局からのお願い
●編集後記
●バックナンバー


清明会発足 60 周年を迎えて


清明会会長
新戸建男


 


兵庫県立御影高等学校は、創立 64 年になりますが、同窓会 ( 清明会 ) も昭和 20 年に発足して以来、今年で 60 周年を迎えることになりました。

この間に 2 万 7 千有余名の同窓生が巣立ち、兵庫県下でも有数の進学校として、今日を迎えております。また、卒業されました数多くの諸先輩の方々には、財界・政界をはじめとして、数多くの分野で、業をなし、実績を残されてきております。

同窓会 ( 清明会 ) は、これらの業績を末永く伝えていくために、昨年 12 月に母校の一角に資料室 ( 校史室 ) を立ち上げました。今はまだ不十分ですが、母校御影高校の歴史とともに、皆さんの歴史も収集し、展示していきます。是非とも皆さんのご協力をお願いいたします。

先にも述べましたが、今年は、清明会発足 60 周年を迎え、 6 月 5 日 ( 日 ) 午前 11 時から、改装なった御影公会堂におきまして、清明会総会を盛大に開催いたします。併せて、第 2 回ホームカミングデイ ( 今年は、第 4 回生、第 5 回生、第 34 回生、第 35 回生を対象 ) も開催いたします。恩師をはじめ、多くの同窓生が楽しい一時を過ごしていただけますよう企画を立てております。どうか皆さんお誘い合わせのうえ、奮ってご参加ください。 目次へ

着任のご挨拶


学校長
小林兼一郎



4月 1日付けで、本校の校長に発令されました「小林」です。創立 60 年以上の歴史ある本校が、学業やスポーツ、文化活動等で大いに成果を上げ、地域社会から厚い信頼と期待を寄せられていることは、広く知られており、私も常々素晴らしい学校だと思っていました。そして、この度本校への勤務となり、大変うれしく思っています。どうかよろしくお願い申し上げます。

今、学校教育は、社会が急激に変化する時代にあって、次代を担う子どもたちの育成にふさわしい教育の創造が求められています。そのような中、本校は、総合的な学習の時間の充実化や総合人文類型の設置等に積極的に取り組み、特色化個性化に努めています。

私たち教職員は、校訓であり、人としての生き方、在るべき姿を指針とする「清く、明るく、正しく、強く」の精神を尊重した、さらに魅力ある学校づくりに全力で取り組む決意も新たにしています。

同窓会のみなさまにおかれましては、本校へのご支援をお願い申し上げます。 目次へ

離任の挨拶


第 22 代校長
伊東義矩


前校長の吉井宏一郎先生のあとを受けて学校づくりの基本目標を「将来は地球規模でものを考えるリーダーの人材育成」と掲げ、 3 年間取り組んできました。生徒には将来への「夢」を描き、その実現に向けて努力していくことの重要姓とその「夢」がやがて「志」に変わり、そしてそれが「使命」となれるような充実した人生が送れるようにと「志を高める教育」の推進をしてきました。

また、生徒が広く高い視野から自分の進路選択について課題意識を持つとともに御影高校生としての自覚を高めるために「総合的な時間」を運用し、成果をおさめてきました。学校運営につきましては活性化策としてコースの検討を初めいろいろな課題検討委員会を設立し取り組みをいたしてきました。こうした取り組みに新戸会長をはじめとした清明会のご理解とご支援をいただき、僅かながらも成果が上がり前進したと思います。まことにありがとうございました。私は定年退職をいたしますが今後とも学校発展のためご理解とご支援をいただきますようよろしくお願いいたします。

( 在職期間平成 14 年 4 月〜 17 年 3 月 )

・平成 14 年 4 月〜平成 15 年 3 月
  県立学校校長会
  神戸地区代表理事
・平成 16 年兵同教常任理事
・平成上 6 年神戸同教会長
・平成 17 年 4 月〜近畿大学講師 目次へ

新入会員の言葉



森山泰知 (57 回生 )


僕は行動ひとつひとつがどちらかというと遅いです。そんな自分のぺースで何気なく過ごしてきた 3 年間、今思うとあっという間でなんか不思議な感じがします。僕が自分で思っているだけですが、御影高校はゆっくりとした時の流れを感じることができる場所だと思います。

そういった環境の中で僕は、友達に引っぱってもらったり、駆け足気味の友達を落ち着かせたり、自分なりのぺースで友情を深め合えたと思います。だから、深く、たくさんの思い出を得れたと思うのです。

全力でとばすことや、手を抜くことは簡単です。しかし、時には休み、ちょっぴり駆け足くらいで毎日を過ごすのが一番難しかったり楽しかったりするのです。これは、御影高校だから得れた経験であり、これからの人生で本当に大切なことだと思います。共に笑い、支え合ってきた仲間は、これからそれぞれの道へ進むだろうけど、みんなそれぞれのペ一スで、どんな困難も乗り越えて行くだろうと、僕は思います。 目次へ
学年会、クラス会等の報告


3 回生同窓会報告「2年後、次回は50周年」
H16.4.4 ホテルオークラ神戸



平成 16 年 4 月 4 日ホテルオークラにて、 42 名の出席者。恩師横田先生の変わらぬお元気なご様子と弁舌に力づけられた感じだった。ここ 10 年、 2 年ごとに開催しているが、卒業以来 48 年ぶりに初めて出席のひとがいて感慨一入。次の会は 50周年、みんな元気で盛大に集まろうと誓い合った。目次へ



19 回生 3 年 12 組のクラス会報告
H16.8.1 宝塚ワシントンホテル


8 月 1 日宝塚ワシントンホテルの聖天の間で、アフタヌー ンティの形式でクラス会を開きました。 事前の葉書によるアンケートにより、食事会・茶話会・記念品贈呈の 3 パターンより意見を募りましたが、一番多い茶話会で開くことに決まりました。遠方で出席できない方や、ちょうど夏休みにあたり他の行事と重なる方が多く、当日の出席者は 9 名でしたが、記念品贈呈で参加してくださった方が 28 名にものぼり、当日の出席者とあわせて 37 名がバラの花束と記念品をお贈りしました。 当日は二時間という短い間でしたが、先生のご挨拶の後、皆の近況報告をしている間に、色紙を書いたり、口頭で聞い ただけでは忘れてしまうのでと、先生のご持参の便箋一枚に それぞれの近況報告をまとめて書くという作業をしながら、 優雅な夏の午後のひと時を過ごしました。返信葉書にも先生に近況報告とお祝いメッセージをお願い しましたところ、沢山の方がご記入してくださいまして、先生は大変お喜びでした。
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9 回生 同窓会報告
H16.6.12 シーサイドホテル舞子ビラ神戸


台風 5 号の影響を心配していたが、幸にも前日のうちに東の海上へ走り去ったものの、午後からは時折台風の後遺症ともいえるような雨に見舞われた平成 16 年 6 月 12 日 ( 土 ) 、明石大橋が目の前に見えるシーサイドホテル舞子ビラ神戸で、我々第 9 回生の同窓会が 74 名 ( 恩師 3 名、同級生 71 名 ) の出席のもと盛大に開催された。
まず最初に、既に他界されている恩師、同級生のご冥福を祈って出席者全員で黙祷を捧げた。代表幹事から「健康で、ここに出席できたことを喜び、感謝したい」旨の挨拶があり、続いて恩師を代表され水池先生のご挨拶に続き、笹本先生の乾杯のご発声により懇親会に移った。懇親会では、時田先生のお話し、遠方からは久しぶりに出席した同窓生の近況話、素人離れしたシャンソン、歌謡曲に聴きほれ、またアルコールも程良く入り、会場のアチラコチラで高校時代の思い出話し、最近のよもやま話に花が咲き、賑やかに、盛り上がった。
出席者全員で写真を撮り、最後に校歌を高らかに斉唱し、健康で次回の再会を誓い合い午後 7 時にお開きとなった。我々第 9 回生も 3 年後には、高校卒業 50 周年を迎えることになる。
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26 回生第一回合同同窓会の報告
「 26 回生同窓会をふりかえって」
H16.8.14 神戸東急イン


卒業 30 周年にあたる年に初めての合同同窓会を開きました。猛暑の中、お盆休みの 8 月 14 日に東急インに参集した同窓は 107 名、恩師も 6 名お招きして盛会となりました。料理が殆ど手つかずのままで、経過報告 / 代表世話人挨拶 / 物故者への黙祷 / 末沢先生による乾杯の音頭 / 歓談 / 懐かしい写真の紹介 / 恩師へ記念品贈呈予定の紹介 / 先生方のお話 ( 末沢先生、小野先生、熊谷先生、山口先生、田中先生、河野先生 ) / 記念撮影 / 校歌斉唱 / 閉会の言葉 / 散会前の万歳へとアッと言う間の 3 時間でした。引き続いてマンダリンパレスでの合同二次会にも末沢先生、山口先生、田中先生、河野先生と同窓生 84 名が参加し夜 9 時まで再会の喜びを満喫しました。
アテネ五輪の年に卒業 30 周年目を迎えたこともあり、次の第二回合同同窓会は 4 年後の北京オリンピックの 2008 年秋と決定。今回参加できなかった同窓とも 4 年後には元気でぜひ再会したいものです。
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31 回生 25 周年同窓会報告
H16.8.21 神戸ポートピアホテル


平成 16 年 8 月 21 日の土曜日、午後 6 時半から神戸ポートピアホテルにて 31 回生同窓会を開催いたしました。前回は 5 年前に、卒業後初めての 20 周年同窓会を開催したのですが、当時は約 100 名余りの参加者で大変盛況に終わりました。
その時に 25 周年同窓会を開催すると皆に約束していまして、公約通りに開催することができました。今回の参加者は約 80 名でした。先生方もお忙しい中、当時の学年主任の金谷先生をはじめ 5 名参加いただきました。
会場では皆なつかしい思い出話に花を咲かせてにぎやかな雰囲気で楽しく過ごしていただけたと思います。また、ホテル内のバーラウンジで 2 次会をしましたが、そこにも引続き 60 名近くも参加していただき、盛況ぶりがうかがえると思います。次回は 5 年後の 30 周年同窓会を開催予定しております。
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10 回生同期会のご報告
H16.11.27 舞子ビラ神戸


同期生の矢田神戸市長を初め 51 名の参加を得て 2 年ぶりの同期会を舞子ビラ神戸で開催しました。
今年は我々十回生のほとんどが 65 歳になり、めでたく ? 高齢者の仲間入りした節目の年、まだまだ元気だが、各自の近況報告にも、健康のこと老後の生きがいなど、それなりの話題が多い。しかし、話が在学当時の思い出になると俄然盛り上がり、にぎやかな事この上ない。あっと言う問の 2 時間でした。そして 2 次会、予約していた同ホテルのカラオケ室 ( 定員 30 人 ) だけでは入りきらず隣室も占拠し、大いに歌い語り合って、また 2 時間楽しい一日でした。
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10 回生関東地区同期会
H16.6.6 日比谷公園内のフランス料理・南部亭


当会は昭和 55 年に発足し、 1 都 3 県に在住の方々を中心に、静岡県並びに山形県に在住の方を加え 42 名で構成されています。山本信子先生をご来賓に、さらに関西から数名の方が参加されています。
2 ヶ年ごとにそれぞれの幹事が工夫を凝らして選定された会場で約 2 時間の短い中で自身の近況や家族のことなどを和やかに語り合います。毎回の出場者は 15 〜 20 名です。生憎の梅雨入りでしたが、第 14 回の開催を迎えた 6 月 6 日にバラが咲き誇る日比谷公園内のフランス料理・南部亭で本山先生をはじめ関西からも 3 名の方が出席され、ワインと料理、そして尽きない会話を楽しみました。お開きの後には話し足りない方々は連れ立って二次会の松本楼に移動し、二年後の再会を約し解散となりました。
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本年度は、 15 件の学年会・クラス会が報告されていますが、スペースの関係上 7 件の掲載とさせて頂きました。なお、下記の会については清明会ホームページにて是非ご覧下さい。

● 3回生 平成 16 年 11 月 15 日三影会東京支部会
● 4回生平成 16 年 11 月 18 日学年会ふとなろ会
● 12回生平成 16 年 11 月 7 日〜 8 日 3 年 1 組クラス会
● 20回生平成 16 年 8 月 21 日 3 年 1 組クラス会
● 29回生平成 16 年 7 月 24 日 1 年 9 組クラス会
● 3回生平成 16 年 6 月 27 日三影会総会
● 33回生平成 16 年 6 月 21 日 3 年 7 組クラス会
● 10回生平成 16 年 6 月 5 日 3 年 2 組クラス会

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御影高等学校  清明会 平成 15 年度決算報告
( 平成 15 年 4 月 1 日〜平成 16 年 3 月 31 日 )

○収入の部
(単位:円)
科目
予算額
決算額
増減額
摘要
1.会費
2,481,000
2,484,000
3,000
@3,000×828名
2.入会費
831,000
834,000
3,000
@3,000×278名
3.通信会費
193,000
268360
75,360
@1,930(2,000)×139名
4.総会参加費
180,000
60,000
-120,000
@3,000×20名
5.寄付金
0
13365
13,365
総会祝儀、23・45回生他
6.雑収入
0
279832
279,832
名簿リスト代等(リオスより補填)
7.利息
150
14
-136
当期収入合計
3,685,150
3,939,571
254,421
会報郵送費繰入金
1,420,062
1.420062
0
前年度繰越金
1,892,082
1892082
0
収入合計
6,997,294
7,251,715
254,421
○支出の部
(単位:円)
科目
予算額
決算額
増減額
摘要
1.総会費
600,000
389,231
-210,769
2.会報関係費
1,000,000
1,079,792
79,792
3.ホームページ維持費
200,000
159,985
-40,015
4.文化祭費
100,000
11732
-88,268
5.卒業言己念品補助費
140,000
71,540
-68,460
6.国際交流協会補助費
50,000
50,000
0
7.図書購入補助費
200000
200,000
0
8.渉外費
100,000
40,250
-59,750
9.人件費
700,000
794,500
94,500
傷害保険・交通費含む
10.事務用品費
100,000
82,563
-17,437
11.会議費
100,000
99,325
-675
12.電話等
60,000
88,412
28,412
ADSLに変更
13.郵便費
100,000
68,250
-31750
14.光熱水費
20,000
11,215
-8,785
15.慶弔費
100,000
90,000
-10,000
16.備品費
50,000
52,660
2,660
17.その他雑費
50,000
37,140
12,860
総会広告、銀行振込料等
18.予備費
1,327,294
1,313,602
-13692
※1参照
当期支出合計
4,997,294
4,640,197
-357,097
行事準備積立金
2,000,000
1,600,000
-400,000
次年度繰越金
0
1,011,518
1,011,518
支出合計
6,997,294
7,251,715
254,421
※1:名簿リスト代サラトへ支払い(274,092円)、電脳研究会ヘパソコン(638,064円)、劇団四季チケット購入補助(152,000円)等

精査の結果、適正に処理されておりました。ご'報告いたします。
平成 16 年 4 月 27 日

 

会計 空野和子
会計監査 池田説子
会計 西尾嘉尉
会計監査 加藤禮麗

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平成16年度予算案
(平成16年4月1日から平成17年3月31日)
○収入の部
(単位:円)
科目
予算額
摘要
1.会費
2,475,000
@3,000×825名
2.入会費
825,000
@3,000×275名
3.通信会費
386,000
@1,930(2,000)×200名
4.総会参加費
60,000
@3,000×20名
5.寄付金
0
6.雑収入
385,622
郵便貯金
7.利息
14
当期収入合計
4,131,636
前年度繰越金
1,011,518
合計
5,143,154
○支出の部
(単位:円)
科目
予算額
摘要
1.総会費
600,000
H16年度からホームカミングデイ開催
2.会報関係費
1,000,000
3.ホームページ維持費
150,000
4.文化祭費
100,000
5.竿業記念品補助費
140,000
6.国際交流協会補助費
50,000
7.図書購入補助費
200,000
8.学年会補助金
100,000
9.渉外費
50,000
10.人件費
1,000,000
H16年度は週2回の勤務が必要
11.事務用品費
100,000
12.会議費
100,000
13.電話等
100,000
14.郵便費
100,000
15.光熱水費
20,000
16.慶弔費
100,000
17.備品費
50,000
18.その他雑費
50,000
振込手数料なと
19.予備費
533,154
 
当期支出合計
4,543,154
 
行事準備積立金
600,000
合計
5,143,154


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平成 16 年度ホームカミングティ総会


今年度の総会は 3 回生までの方々と 33 回生そして定時制 26 回の方々を対象としたホームカミングデイとなりました。第一部総会議事がとどこおりなく進行した後、なんと全員の写真撮影、係の横田範弘氏 (43 回 ) の指示で 180 名近くの参加者がもれることなく一枚に収まりました。つづいて、案内のあったバロック演奏会の始まりです。日本では珍しいリュート演奏の第一人者 佐野健二氏と美しいバロックヴァイオリン奏者 嵯峨山庸子さん (43 回生 ) との柔らかく包み込むようなやさしい弦の響きが、清明会館ホールを貴族の館に変えてくれました。
( リュートという楽器は始めて拝見するのですが、大きなものですね。弦の長さが今のギターなどの 1.5 倍ほどもある。 )


佐野  重たい金属弦を強く張って大きな音をだすという様な技術の生まれる前の楽器なので、できるだけ演奏場所での反響を利用するような形になっていったのだと思います。石造りの建物などで演奏するとこの低い音が驚くほど響き渡ります。リュートはギターの先祖だという人がいますが、もともとは並行して別々にアラビヤからヨーロッパに入ったもので、どちらかというと、日本の琵琶などに近いのではないでしょうか。中世の吟遊詩人たちは、リュートもギターも場所に応じて自由に弾き分けていたようですね。 ( 胴のところにおもしろい模様が彫刻してありますね。 ) どことなくアラベスク調でしょう。

嵯峨山  このころの楽器というのは、演奏する場所や雰囲気の中で一緒に呼吸しながら音をだす、あたたかい生き物の様なものなのです。実際、バロックヴァイオリンは弓も弦も生き物から作られていますし、筐体を顎ではさんで支えるのでなく、正面を向き軽く鎖骨にのせるようにして構えます。弓のそりが、現代ヴァイオリンと逆になってますでしょう。観客の皆様の呼吸を感じながら演奏することができるのが魅力で、そのとりこになってしまうのです。ほんとうに聞いて下さっている方々と楽器が一緒に音をだしているのですよ。

演奏曲は、
1. ベルサイユ宮殿などでよく演奏されたという F. クープラン「王宮のコンセール」
2. リュートが印象的な G.P. テレマン「食卓のための音楽」よりソナタイ長調
そして、アンコール曲は西部開拓史のエンディングで有名なイギリス民謡グリーンスリーブス変奏曲でした。


嵯峨山さんは先生方や会員の皆さんと歓談され、そのあと新しい弦楽部の練習場で後輩たちとアイネクライネナハトムジークの合奏を楽しんだりされたそうです。 2 年生部員の能浦夕依さんは「むかしのヴァイオリンの音の出し方などを丁寧に説明して下さり、弦楽器に対する感覚が深くなった様な気がする。」と言っていました。ほんとうに音を楽しむ時代がやって来たのですね。

ホームカミング形式の魅力は、何といっても、昔の仲間とつどえるということと、その回生を担当して下さったなつかしい先生方と出会えるということです。 3 回生以前の大先輩方は同窓会の方でも大ベテランですが、 33 回生 53 名の中には卒業してからクラスメートや恩師に会うのは初めてという方もたくさんおられ、あちらこちらで、ミニクラス会が開催されて、話に花が咲き、お開きの後も元担任の先生方を中心に次の会場をめざす姿が見られました。母校よ、御影〜御影高ォ校〜♪

( 文責 寺岡一夫 19 回生 )

○嵯峨山庸子さん (43 回生 )  出演については、坪田雪さん (38 回生 ) にご紹介頂きヴァイオリン・リュートデュオリサイタルとしてホームカミングディに花を添えることが出来ました。

( 深田勝美 3 回生 )


達  人

戸澤孝子
( 県三女 2 回生・旧姓森下 )

童心に添いながら

勘太郎山の校舎が、空襲で焼失したのは、敗戦の日の直前でした。その後、私達は高羽小学校の仮校舎で学び、卒業しました。教育の混乱期にあって、「将来子供に関わる仕事を」と決意したのは、この環境に在ったからと思います。その高羽小の校舎は、平成 17 年に解体されます。

プロフィール
兼本児童文学者協会会員。
児童文学同人誌「こうべ」所属。
コープこうべ生文カルチャー講師。

主な作品
○だいすき少女の童話 2 年生 ( 楷成社 )
○夢はいろいろ ( 国土社 )
○お話愛の学校 ( 岩崎書店 )
○心があったかくなる話 3 年生 ( ポプラ社 )
○兵庫の童話 ( リブリオ出版 )
○震災童話集 ( 自費出版 )
他に多数共著在り

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富士通研究所フェロー
三村高志
(15 回生)

 ご 縁

御影高校の入試直前に虫垂炎に罹り、ベッドの上で受験させて頂きました。病室には、試験監督の先生と私の二人だけ。大変緊張したことを憶えています。その試験監督の先生が横田覚先生 ( 数学 ) で、 2 年にわたりクラス担任の先生として温かいご指導をいただきました。現在、半導体素子分野の仕事に関連して数学を楽しめるのも恩師横田先生との運命的なご縁のお蔭だと感謝しております。

プロフィール
恩賜発明賞 ( 平成 4 年 )
紫綬褒章 ( 平成 10 年 ) など受賞
工学博士 ( 大阪大学 )
電子情報通信学会フェロー
趣味は 昆虫観察

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清明インタビュー
名古屋フィルハーモニー交響楽団
ヴィオラ奏者 

李善銘  (18 回生 )


清明会では、在校生に「私達の学校にはこんな歴史があり、たくさんのすばらしい先輩達がいるんだよ ! 」、という事をもっと知ってもらおうと、平成 15 年度より御影高校文化祭で OB 紹介という企画を始めました。平成 16 年度は、かって現皇太子殿下と共演もされ、内外で幅広く活躍されている、名古屋フィルハーモニー交響楽団ヴィオラ奏者の李善銘 (18 回生 ) さんに来て頂き、ミニコンサートと弦楽部への訪問のあと母校への思いや近況などを語って頂きました。

一本日はお忙しいところ有難うございます。久しぶりに来られた御影高校はいかがですか。私は東京での生活が長く、 20 年ぶり位に母校に来て後輩達に会いましたが、東京に比べて高校生らしいはつらつとした感じを受けました。また、私が在学中所属していた弦楽部もメンバーが充実し、後輩たちも元気に活動している事がわかり、うれしく思います。一李さんは、神戸で生まれ、神戸中華同文学校、御影高校から東京芸術大学器楽科を卒業され同大学管弦楽研究部講師となられたんですよね。その間、モダン、古楽器 ( バロック・ヴィオラ及びヴィオラ・ダモーレ ) 双方の分野において、ソロ活動及び室内楽活動を行いながら、現在は名古屋フィルハーモニー交響楽団のヴィオラ奏者として、ご活躍されているそうですが、そもそもヴィオラは一般の人にはややなじみが薄い弦楽器のように思いますが、選ばれたのは何か理由があるのでしょうか。

私は母がピアノの先生をするなど比較的音楽が身近な環境で育ったんですが、御影高校に入学するまでは特にヴィオラに興味を持っていたわけではありません。小学校のときにはバイオリンを習いはじめましたが、興味はむしろ他の方に向いていて、特に生き物を飼ったり、山や海に行くなど自然に接することが好きでした。母のすすめで一時カブスカウトに入っていたこともありました。

御影高校に入学し、弦楽部に入部した時にたまたまヴィオラの担当がいなくて私がやる事になった事がキッカケなんです。 ヴィオラは、位置で言うとヴァイオリンとチェロの間になり、両方の音を聴きながら演奏できるので楽しいんです。
高校では選択で音楽をとり、市丸先生に教えてもらっていましたが、今では自分が御影高校に入ったことで、音楽の道へすすむきっかけが出来たような気がして、本当によかったと思っています。

Q:現在は、ご自宅が名古屋にあり、ご実家が神戸にあるそうですが、主にどのような活動をされているのでしょうか。

A:名古屋フィルの一員としては、中部地区を中心に活動していますが、先月の 5 月にはヨーロッパ公演に行って来ました。また神戸では、神戸バッハカンタータアンサンブルや子供のための弦楽アンサンブルの指揮をしたり、神戸市民交響楽団の定期演奏会で演奏したりして来ました。その他にもソロやアンサンブル、そして東京では東京バッハ・カンタータ・アンサンブルというグループを主催したり、最近ではバッハ・コンチェルティーノ大阪というグループにも参加しています。私は生粋の神戸っ子ですから、これからは特に関西圏で文化の芽を育てていく力になればいいなと思っています。また、将来は自分が演奏するだけでなく音楽マネージメントなど多方面で活動していけたらと思っています。自分は趣味で釣りをしたり、食べることが好きなんですが、神戸はこの 2 つを満たしてくれる格好のところなのでゆくゆくは神戸にもどろうかな、とも思っています。

Q:今回皇太子殿下とのヴィオラ共演にっいて写真を提供頂きパネルにして展示させて頂きました。今後高校とも協力しながら OB のさまざまな活躍ぶりをパネルなどの資料にして整理保存していく予定ですが、何かエピソードがあれば教えてください。

A:もう 20 年近く前、当時はまだ浩之宮殿下といわれていた頃ですが、周知の通り殿下もヴィオラを演奏されており、御縁があってバッハの「ロ短調ミサ」と「マタイ受難曲」をご共演させて頂きました。「ロ短調ミサ」の方はテレビでも放送され、反響が大きかったようです。今回の写真以外にスナップ写真などもありますが、良い記念になりました。

新戸会長、杉村副会長、総務の柏木さん、今回のアレンジをして下さった深田さんと共に、インタビューに臨みましたが、相手の話をしっかりと聴いたうえで、気さくにお話して下さる姿勢に感動しました。世界的な活動をしながら、関西・神戸に愛着を持っておられる様子も感じられ、同じ神戸生まれとして大変うれしくも思いました。

ヴィオラの演奏を聴く時間はわずかでしたが、李さん自身から発する心地よい音色をたっぷり聴かせて頂きました。有難うございました。 ( 文責 山本雅哉  33 回生 )

この文化祭及びインタビューについては、嵯峨山庸子さん (43 回生 ) にご紹介をお願いしました。幸運にも多忙な演奏活動の中、文化祭一般公開祭当日のみ空き時間がありますとの朗報を得まして、ご参加が実現しました。演奏後、弦楽部員、オーケストラ部員と歓談、そして、メッセージを戴きました。その一場面毎に拍手がおこり、その温かいお人柄に触れることが出来た感動のひとときでした。この文化祭での OB 出演は、学校長、矢田部先生、池村先生、他諸先生のご協力の賜物でした。 ( 深田勝美 3 回生記 )
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清明会からのお知らせ


★ホームカミングデイについて★
2005年6月5日(日)午後11時
神戸市立御影公会堂大ホール


昨年の清明会総会から、新たな制度として「ホームカミングディ」を併せて開催致しましたが、平成 17 年度の総会 (6 月 5 日 ) では引続いて第 2 回ホームカミングデイを、高校 4 ・ 5 回生と 34 ・ 35 回生の全卒業生を対象とし開催致します。

●第 2 回ホームカミングデイにあたり卒業生の恩師をご招待致します。
●また、対象の卒業生もご招待 ( 無料 ) 致します。


★ジャズコンサートについて★
2005年6月5日(日)午後11時
神戸市立御影公会堂大ホール


総会時に下記の演奏者による「ジャズコンサート ( デキシーランドジャズロイヤルフラッシュ・バンドによる ) 」を予定しております。奮ってご出席下さい。

バンジョー 10 回生
大森重志 ( リーダー )
コルネット 樽谷四郎
トロンボーン 廣田稔
クラリネット 渡辺朗
ピアノ 日下義彦
べ一ス 菅沼一典
ドラムス 田中千秋



★同窓会会員名簿の発行について★

新しい同窓会会員名簿が 1 月 25 日に発行されました。ご購入される方は、清明会事務局へご連絡下さい。購入価格は、 4,500 円 ( 消費税・送料を含む ) です。なお、お支払いは振込みとなります。



★御影高校 ( 同窓会・清明会 ) 校史資料室の開設について★
平成 16 年 12 月、母校に御影高等学校 ( 同窓会・清明会 ) 校史資料室を開設致しました。資料の数はまだ少ないので、 昔の教科書類、制帽、記章、 その他何でも結構です。ご寄 付頂ける物がございましたら、 清明会事務局へご一報下さい。


★お祝い金について★


学年会、クラス会等の開催お祝い金支給制度を作っております。年に 1 度に限り、事前に申請書を提出していただき、 集合写真、最新名簿、および簡単 ( 原稿用紙半分程度 ) なレポートを提出して頂ければ、お祝い金を支給致します。詳しくは清明会事務局へお問い合わせ下さい。


★ 9 回生関東地区 " 散歩の会 " のホームページ★


楽しい散歩の会のホームページ ( 製作者 9 回生高橋久美子さん ) が、出来ましたのでご紹介致します。是非ご覧下さい。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kt-935/

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★ご協力のお願い★


本校では、 PTA ・清明会・松影会が協力して、課外活動を経済的に支援し、生徒活動の発展に寄与しています。平成16 年度は卓球台・テニスネット支柱等に支援いたしました。
趣旨をご理解の上、ご協力願います。

※ 1 口 1,000 円 ( 何口でも可 )

郵便振替口座 加入者名 兵庫県立御影高等学校生徒活動後援会
口座番号  01180-5-56030
なお、振替用紙通信欄に ( 回生 ) を必ず記入ください。

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事務局からのお願い

・同窓生の皆様、ご住所やお電話番号を変更なさいましたら事務局へ連絡をお願い致します。事務局への連絡は、電話、 FAX 、 E-rnail いずれでも結構です。
事務局は、毎週火曜 日 ( 祝日除く ) の午前 10 時〜午後4時まで事務を行っております。
(FAX 、留守電は 24 時間対応です )
・事務局からのお知らせは、清明会ホームページにも掲載しておりますのでご覧下さい。

E-mail seimeikai@hyogo.email.ne.jp
URL http://www.seirneikai.com/

[ 編集後記 ]


心のかよう楽しい集いに卒業生の参加を呼びかけてホームカミングディ、学校文亀祭にご協力戴いた様子牽インタビューや、各界にご浩躍されている方々を達人欄にご紹介しています。同窓会との交流はますます昂っています。今後も充実した会報にご期待下さい。 ( 深田勝美 3 回生 )

弦は生 ( なま ) にかぎります。〈寺岡一夫 19 回生 )

多くの同窓生と出会え楽しい 1 年でした。これからの出会いも楽しみにしています。 ( 山本雅哉 33 回生 )

清明会 60 周年を迎え、大変誇らしく思っております。今後も 70周年、 100 周年とこの会が繁栄、継続されていく事を心より祈念しております。〈横田範弘  43 回生 )

たくさんの楽しい学年会・クラス会の報告を頂きましたが、紙藤の制約でその三部しか掲載できなかったのは残念でした。次回から紙面を増やしてでも皆さんにお届けしたいと思っています。 ( 柏木英朗  12 回生 )

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