母校創立60周年 清明会記念祝賀会にて

 
兵庫県立御影高等学校創立60周年を祝う清明会記念総会と祝賀会が、平成13年11月4日、母校清明会館に、321名の会員を集めて盛大に催されました。



 

[除幕式]
江口滉氏 (8回生)  

60周年を記念して母校に何か作品を寄付しろよ、 と同期の新谷君にかけ合ったのがきっかけでした。 8回生の末広会を中心に約160名の方々から250万の鋳造費を喜捨していただき、 新谷君はじめ多くの方々の情熱奉仕で約1年をかけこの像ができました。 テーマは 「アモーレ (愛)」 です。

夜久弘行氏 (8回)  
先輩へのあこがれ、 後輩への思いやり、 そして友愛、 それがこの像です。 深い愛が体の形を取りながら上へ上へとのびている、 永遠に続くことを祈っている、 こんな思いでこの像を置かせていただきます。



吉井宏一郎 校長
 

像の前にある桜の木は、 震災の時、 本校に避難をされておられた方々が、 思いを込めて植えてくださったものです。 この木と、 その向かいにある愛のモニュメント。 私たち学校活動の基本を表すものとして大切にしてゆきたいと思います。 ありがとうございました。


[祝賀会]

祝賀会は、 御影高等学校記念賛歌を、 作曲された宮本光仁先生 (旧職員) の伴奏で歌って始まりました。 2番の歌詞が特に印象的でしたので紹介します。


♪光あふれる学び舎に、 喜びあふれたわれらが集う。 はるかな歴史と共にゆく、 若き力ここにあり。 進め進め、 われらの歩みが歴史に残る。 (作詞 切原明子氏 (44回)) また、 祝賀会記念コンサートのプログラムは、

♪シューベルト作曲 「アヴェ・マリア」  小林秀雄作曲 「落葉松 (からまつ)」 (歌 坪田雪氏 (38回)  伴奏 佐藤裕美子氏)

♪L. アルディーティ作曲 「Bacio (くちづけ)」  G. ヴェルディ作曲 「Tacea la notte (静かな夜に)」 (歌 太田裕子氏 (36回)  伴奏 佐藤裕美子氏)  アンコールには 「里の秋」 「紅葉」 「小さい秋みつけた」 「赤とんぼ」 をお二人と一緒に会場みんなで歌わせていただき、 母校からこんなにすばらしい歌い手が育っていかれていることを喜び合いました。
秋葉節子氏 (県三1回)

 一番始めの卒業生として母校の還暦の祝いに参加できることが、 とてもうれしくて、 たくさんの兵庫県立第三神戸高等女学校第1回生の方々とともにやってきました。 おめでとうございます。 私たちにはなつかしい初代校長吉田卯一郎先生のご子息晨朔さん (7回) とも久しぶりにお会いできました。 うれしゅうございます。
杉田圭三氏 (5回)  

久しぶりに甘玉氏などなつかしい友人と出会いました。 祝賀会に参加して御影を卒業したのも意義があったなと感じてます。

吉田晨朔氏 (7回)
 

秋葉さんに、 父のことを語っていただき、 感無量です。 教師という職はほんとうにいいものですね。



新谷紀氏 (8回
 

私は御影高校の美術部で彫刻家になろうという使命感に目覚めました。 顧問の増田先生 (日本画)、 そして先輩や仲間たちと共に、 この学校で、 美の追究というものの苦しさと楽しさを感じ取ったんです。 今、 質問されたモニュメントのデザインについてですが、 芸術ゆうんはあまり説明できんもんなんです。 感じてもらうもんですから、 驚きがあってええんですが、 男とか女とか、 裸があるとか、 単純にそんなことじゃないんです。 除幕式のときの江口君や夜久君の言葉の中に、 私の思いが入っています。 いろんな愛がありますね。 生まれてきてまず家族、 親、 兄弟、 そして大きくなって学校を愛する。 住んでいる地域や国、 そして地球も宇宙も愛さないけない。 そんなものが縦にこう積み重なって伸びていこうとしています。 あの像をつくったのは、 いま、 ほんとうに大きな愛とゆうもんがわすれられていると思うからです。 いま起こっている、 いろんな悲惨な事件の原因もそこにあると思いますね。 だから、 大きな愛をもっともっと考えてほしいんです。 いまの現役の高校生には、 愛校精神ですね。 母校を愛しよう。 御影高校を卒業したことを誇りに思おう。 そして、 お父さんやお母さんを愛しよう。 それがすべての原点やゆうことが分かってほしいんです。 愛は永遠なり、 美は永遠なりゆうことです。 あの像はそのシンボルです。 それと、 同じイタリアで学んだ太田さんの歌すばらしかったですね。 すばらしい後輩たちがどんどん出てくる、 これが御影の校風になればいいなと思います。

矢田立郎 神戸市長 (10回)  

たくさんのご支援ありがとうございました。 私の息子も、 御影高校を出ておりまして、 親子二代でお世話になっております。 学校もどのように発展していくか楽しみですが、 神戸市についても復興の総仕上げをし、 安心して暮らせる、 活性化した経済基盤を持つ街づくりをしてゆきたいと思っています。 さらにお知恵をお貸し下さるようお願い申し上げます。 ありがとうございました。

大西堯哉 元校長
 

あの震災のときの、 職員室になったこの同窓会館のホールで、 こんな晴れやかな祝賀会が開けるとゆうことが、 なんとも言えずうれしいことです。 おめでとうございます。

喜始彦明 元校長
 
ここにこうしていると、 10年前の50周年のことが鮮明に思い出されます。 この会館を建てたときのお金の苦労も終わりました。 そして、 この60周年と言うのは、 同窓会にとって本当に大事な節目です。 何故なら、 お前は冷酷なことを言うと、 お叱りを受けるかも知れませんが、 75周年、 100周年には参加できない方が、 たくさんいらっしゃるはずだからです。 だからここで、 第1回生の方から現役の方まで一丸となって、 余力を十分たくわえ、 15年先、 40年先を見越したしっかりとした計画を立てていってもらいたいなと思っています。
♪… 「空を越えて、 ラララ星のくにへ、 ゆくぞー、 アトムー、 ジェットのかぎぃりー …」  以上、 ゲームや歌で盛り上がり、 和気あいあいとした、 祝賀会場などでお聞きしたものをまとめ直したもので、 紙面に歌声や音声を出せないのが残念です。 お聞きしたお話の全てを載せられなかったことをお詫びします。 また、 文責は寺岡 (19回) にあります。

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